アジサイの名所 男鹿市の雲昌寺 観光客を迎える準備進む
まもなくやってくる梅雨、男鹿市の雲昌寺では、例年青いアジサイが一面に咲き誇り多くの観光客を迎えます。
ただ、去年の8月から10月にかけての猛暑と雨の少なさの影響で、今年のアジサイはつぼみとなる部分"花芽"が十分についていません。
それでも、今年も多くの人に訪れてもらおうと、地域住民も加わって準備が進められています。
男鹿市北浦の雲昌寺では毎年6月から7月にかけて、日本海を見下ろす境内一面におよそ2000株のアジサイが咲き誇ります。
「アジサイ寺」として知られていて、男鹿市の人口の倍以上の5万5000人を超える人が訪れた年もあります。
その雲昌寺のアジサイですが、今年は例年とは違う梅雨を迎えようとしています。
境内に咲いた一株のアジサイからおよそ20年かけて数を増やしてきた副住職の古仲宗雲さんに聞きました。
アジサイは去年8月ごろ、茎の部分がすっかり枯れて、日に焼けた葉はほとんどが地面に落ちました。
古仲さん
「本当に枯れる寸前というか見ていて心が痛くなるような光景でしたね」
古仲さんは毎日のように日付が変わるまで水をまいてアジサイを守りましたが「焼け石に水」だったといいます。
古仲宗雲 副住職
「去年の猛暑と雨 の少なさで枯れてしまった株が ありまして
小さい株を植え替えたところですね」
今年はアジサイのつぼみになる部分 花芽が十分につきませんでした。それでも例年の2割から3割は咲くと古仲さんはみています。
古仲さん
「よくほんとにあの状態から生き延びて出てきてくれたなと 当たり前が当たり前じゃないんだなと身をもって教えてくれているような気がするので これからも頑張って生育していきたい」
例年とは違っても、アジサイを多くの人に見てもらいたいと、雲昌寺がある男鹿市北浦では今年も観光客を迎える準備を進めています。
17日は地域住民と男鹿市役所の職員が集まって協議会が開かれ、駐車場や案内看板の設置、それに予算などについて確認しあいました。
今年の観光客の受け入れは来月8日に始まります。
古仲さんは来年には再び一面に広がるアジサイを見られるようにするために
専門家のアドバイスを受けながら対策を進めることにしています。