全面切り替えに向けて…「あきたこまちR」種もみの収穫始まる
県産米の主力品種「あきたこまち」が市場デビューして今年で40年を迎えました。
その「あきたこまち」は来年の作付けから地中の有害物質・カドミウムをほとんど吸収しない「あきたこまちR」に全面的に切り替えられます。
大潟村では、11日、来年農家に手渡される種もみの収穫が始まりました。
来年、県内の生産者に提供される「あきたこまちR」の種もみの栽培は、県内11の種子生産組合で行われています。
このうち大潟村では、11日からあきたこまちRの稲刈りが始まりました。
約300トンの種もみを生産・供給する計画です。
「あきたこまちR」は、地中の有害物質・カドミウムをほとんど吸収しない特徴があります。
日本より基準が厳しい海外への輸出拡大を図るため、県は、「全国に先駆けてカドミウム低吸収品種に切り替えることで、これまで以上に安全な米を消費者に届ける」と説明していますが、反対する一部の消費者団体は署名活動をするなどしています。
種もみの生産と供給の調整を担う秋田県産米改良協会によりますと、今年生産されるあきたこまちRの種もみは、県内全体で約2110トンです。
来年の2月以降順次、県内の生産者に提供される見通しです。