「知事選への出馬の可能性は?」議員からの質問に穂積市長の回答は
佐竹知事が来年4月に退任する意向を示していて、16年ぶりに県のトップが交代する見通しですが、同じ4月にいまの任期が終わる秋田市の穂積市長は、市議会の一般質問で、議員から、知事選への出馬の可能性を問われました。
かつて穂積市長は、県政に深く関わり、モノ申す立場でした。
穂積志 県議(当時)
「きちんと準備委員会で検討して、そのあとに基本構想策定委員会に持っていくべきじゃないかということで、そこが欠落しているんじゃないかと」
1995年に県議会議員に初当選し、13年あまり、県政の課題と向き合いました。
任期中に一度辞職し、秋田市政の課題に向き合おうとしたこともありました。
2001年の秋田市長選に立候補し、いまの佐竹知事など5人で争った選挙戦に臨みました。
しかし、この選挙では、佐竹知事が当選。
初の市長選はほろ苦い結果となりました。
その後2009年、佐竹知事の知事選出馬に伴い再び立候補し、当選した穂積市長。
現在4期目です。
来年4月にいまの任期を終えますが、19日の市議会で、進退に関わる「新たな選択肢」について答弁しました。
過去の選挙で支援を受けた自民党議員から、知事選への出馬の可能性について問われた穂積市長。
外旭川地区のまちづくり事業は、県が計画に同意しなかったことで停滞したことを踏まえると、市長自身が県のトップに立てばいいのでは?というのが、質問の狙いですが、市長の答弁は…。
穂積市長
「外旭川地区のまちづくりについては、前回の市長選挙において、公約のひとつに掲げ、民間事業者の知見や資金等を活用し、未来を見据えた官民連携によるまちづくりのモデル地区を整備し、そこで得られた成果を広く他の地域に波及させていくことを目指しているところであります。まずは現任期中において、このモデル地区の整備に全力で取り組んでまいります」
出馬を検討するかどうかも含め、今後の進退は明言を避けた穂積市長。
任期が終わる来年4月以降の身のふり方については、秋口、秋のはじめごろに態度を明らかにするという、これまでの考え方を改めて示すにとどまりました。
市議会の会期は来月3日までで、21日からは、市の事業や課題をより細かく絞り込んで議論する委員会が開かれ、来週はじめには外旭川地区のまちづくり事業に関する議論も行われる予定です。