穂積秋田市長 5選目指す考えを正式表明「子育て支援の充実」「外旭川地区まちづくり」前に進める
来年春の秋田市長選をめぐる動きです。現職の穂積市長は9日、来年4月の市長選に立候補し、5期目を目指すと表明しました。秋田市長選に立候補を表明したのは穂積市長が初めてで、災害対策やまちづくり、子育てに関する取り組みを公約に盛り込む考えです。
鮮やかな桜色のネクタイを締め、議場に姿を見せた、秋田市の穂積市長。来年、市内でサクラが咲き始める頃、再び、市長のイスに座るための選挙戦に臨み、市民に、あわせて20年間市政のかじ取り役を担うことの是非を問う決意を固めました。
市長が態度を表明したのは、議員が、市長や市の幹部に市政の課題や対応方針を質す、一般質問の場です。
任期満了に伴う来年4月の市長選への対応を問われ、穂積市長は出馬を正式に表明しました。
秋田市・穂積市長
「引き続き、市政のかじ取り役を担わせていただきたいと考え、この度、来春の市長選挙への出馬を決意いたしました。」
2009年に初当選して以来15年余りにわたって市政のかじ取り役を務めてきた穂積市長は、次の任期で、災害対策やまちの活性化に加え、子育てに関する取り組みを公約に盛り込む考えです。
穂積市長
「秋田市について、やっぱり魅力がなければ若い人たちも出ていってしまいます。そういう意味では、ひとつは子育て支援という部分で充実を図ることはとても大事なことであります。そういった意味では小中学校の給食費無料、あるいは、今、“子ども計画”をつくっていますけども、そういった中で、やはり、屋内遊戯施設が欲しい」
このほか穂積市長は、外旭川地区のまちづくりについて、「引き続き進める」と話し、事業の実現に意欲を示しました。穂積市長が、前回=2021年の市長選で公約に掲げた、いわば肝いりの政策の一つですが、今の任期中に、計画を大きく前に進めることはできませんでした。
市長選ではこれまでの経験と実績を訴えるとみられますが、市長自身は「初心を忘れず」に市政と向き合いたいとの意向を示しました。
穂積市長
「私の政治信条である『日々初心』を胸に全身全霊で市政運営を行っていく覚悟でありますので、議員各位におかれましては何卒ご支援をたまわりますよう、よろしくお願い申し上げます」
秋田市長選をめぐっては、県議会議員の沼谷純氏(51)が先月、支持者に、出馬を前向きに検討している意向を伝えました。
正式に表明するかどうか、近く最終判断する見通しですが、出馬することになった場合、選挙の争点は、多選の是非を問うものになるとの持論を明かしました。
沼谷純氏
「秋田市の人口減少、経済の停滞ということをどうするのか。それを4期16年という市政の中で、そこの評価もあると思いますし、それを踏まえてもし穂積市長が5期目に向かわれるとすれば、その5期目というところそのものが大きな争点になるのではないかと思います」
秋田市長選にはこのほか、秋田市出身で、東京・台東区の区議会議員、木村佐知子氏(38)が、出馬に意欲を示しています。