新たなスタジアムの建設計画 課題山積で議論は長期化する見通し 秋田市議会
新たなスタジアムについての話題です。秋田市は、外旭川地区だけではなく、八橋地区での建設も検討する方針を示しましたが、着工時期をどの程度前倒しできるかは、不透明な状況です。去年以降、方針が二転三転する新たなスタジアムの建設計画は、再び議論が長期化する可能性が高まっています。
秋田市は、外旭川地区で計画しているまちづくり事業や、新たなスタジアムの建設の方向性を、市議会に改めて説明しました。
このうち新たなスタジアムについては、仮に八橋地区で建設した場合、着工時期が早まるかどうか、議員が説明を求めましたが、市の担当者は、どの程度前倒しできるか、これから協議するとの方針を説明するにとどめました。
秋田市まちづくり戦略室・稲川興参事
「今の市場余剰地より遅いと意味がないのは当然ですので、それからいくらでも早められる場所がないかをまず探します。可能であれば2026年に着工できれば一番いいんですけど、今よりは早めます、早められるように検討します…というところでJリーグに理解いただければと思っています」
秋田市は去年6月、Jリーグ側に、2026年に新たなスタジアムの着工を始めるとの方針を伝えたものの、わずか8か月後の今年2月には、「2030年着工予定」と、方針を変え、今月に入ってからは、建設候補地を変える可能性を示すなど、建設計画はこの1年の間だけでも、二転三転しています。
建設時期が定まったとしても、事業費をどう捻出するか、運営による赤字の幅をどれだけ縮められるかなど、課題は山積していて、建設の方向性を決める議論は再び長期化する可能性が高まっています。