新スタジアム問題 八橋での建設についての課題はこれから検討 また長期化か?
新たなスタジアムをめぐり、秋田市は、候補地となる可能性が出ている八橋地区について、建設を進めるうえでの問題点や課題は、これから新たに議論するとの方針を示しました。
着工時期を早められるかが焦点のひとつでしたが、新たな議論が長期化すれば、建設までに時間がかかる状況は、大きく改善しない可能性もありそうです。
秋田市議会では、17日に続き、議員が市の事業や課題を質す、一般質問が行われました。
議員
「穂積市長が残りの任期で、あるいは次の任期があるとするならば、その任期の中で、これをやらなければ“死んでも死にきれない”というものがスタジアムのほかにもあるのならばお聞かせいただきたいです」
穂積市長が今年3月、「スタジアムを作らなければ死んでも死にきれない」と発言したことを念頭に置いた質問に、市長は、次のように答弁しました。
穂積市長
「官民連携による将来を見据えたまちづくりのモデルとなる取り組みを進めるなど、人口減少下にあっても持続可能な社会基盤の構築や交流人口の拡大による新しい活力の創出と魅力づくりに取り組んでいるところであります。以下のご質問につきましては担当部局長より答弁いたします」
約4分間、外旭川地区でのまちづくり事業や、人口減少対策への決意を話しましたが、強い覚悟を見せた新たなスタジアムに関する答弁は、すべて部下に委ねました。
新たなスタジアムの建設は、サッカーJ2・ブラウブリッツ秋田がJ2やJ1でプレーするために必要ですが、Jリーグ側が着工時期の遅れを懸念しています。
クラブや県と連携して建設計画を作ってきた秋田市は、八橋地区で建設を進めた場合、着工時期を早められないかどうか、新たに検討を始めていました。
ただ秋田市は、八橋地区で建設する場合の問題点や課題は、これから新たに議論するとの方針を示しました。
議員
「あとから出てくるくらいだったら、いまのうち課題をピックアップしていただいて、先に解決策を考えていただいた方が、前のようなことにならなくて済むと思うんですけど…」
秋田市 企画財政部 齋藤一洋 部長
「そうした課題を3者で共有して、八橋も選択肢のひとつになり得るかという検討をすることがこれからだという風に思っております」
議員
「じゃあそういう課題はないんですかね、地下に何かが埋まっていて作れないとか、面積的に絶対無理だということがないということでいいんでしょうか」
齋藤 部長
「そういった課題があり得るかどうか、それから、どういう検討をしなきゃいけないのか、これから3者でピックアップしていくという段階」
秋田市は、今月中に、ブラウブリッツ秋田や、建設費用を負担する県との3者で、八橋地区での建設の可能性を協議することにしています。