野外実習で痕跡の探し方などを学ぶ クマ対応の最前線に臨む市町村職員に県が研修会を開催
人の生活圏でもクマによる被害や目撃が相次いでいることを受けて県は、最前線で対策に当たる市町村の職員を対象に研修会を開いています。大仙市で14日、野外実習が行われ、参加者がクマの痕跡の探し方などを学びました。
近藤麻実さん
「この紫が持ち手で 白いのが導火線です。火をつけると10秒で爆発する花火です」
■説明受ける職員
県が大仙市で開いた「クマ対策人材研修会」には県内14の市と町の職員などおよそ50人が参加しました。研修会はクマに対応する際の正しい知識と技術を身につけた職員を育てようと、県が昨年度から開催しているものです。
「シュー…バン!!!」
クマが出た際に大きな音を出して追い払う効果が期待できる「轟音玉」の使い方や、クマの習性などを学ぶ、野外実習が行われました。
近藤さん
「この距離でもこんな草丈があるともうクマはみえない。というわけでみなさん普段の活動のとき不用意にやぶに近寄らないようくれぐれも注意してほしい」
参加者は、複数の動物の足跡からクマのものを見分ける方法も学びました。
近藤さん「なんとなくこう二つずつついている感じわかりますか?ばらけたり 前足後ろ足が重なっていっこになったりってありますけども、クマは前足と後ろ足が並ぶ感じでつくことが多いです」
このほか、けもの道の入り口の探し方など、覚える点は多岐にわたります。
クマの出没は秋にかけてさらに増えていくと見込まれます。
県は、今後も市町村や地域住民と連携して、対策を進めていくことにしています。