自殺予防へ 秋田駅で街頭キャンペーン
3月1日は自殺予防の取り組みを進めている県内の団体が定めた「秋田県いのちの日」です。これに合わせてJR秋田駅で街頭キャンペーンが行われ、相談窓口や支援体制を知らせるチラシが配られました。
職場や学校などの環境が変わる年度末は、季節の変わり目とも重なり、心身ともに不安定になりやすく自殺が増える傾向にあるとされています。
3月1日の「秋田県いのちの日」に合わせてけさ、JR秋田駅で自殺予防のキャンペーンが行われ、相談窓口や支援体制を知らせるチラシが配られました。去年夏に記録的な大雨に見舞われた県内。少し時間がたったころから秋田市や五城目町などで、被害に遭った人の心の不調が目立ってきたといいます。
自殺予防の取り組みを進めている秋田ふきのとう県民運動実行委員会の稲村茂会長は、「急に落ち込むというよりはじわじわと苦しくなってきて、身動きがつかなくなってくる人が結構いました。ちょっと『何かあったの』などと聞いてあげると、『いや実は』と話せるのかなと思います。ちょっとした声かけもすごく大事なことかなと思います」と話していました。
県は悩んでいる人に気付き、声掛けなどをするゲートキーパーの養成を進めていて、講座を受けた人の数が今年度中に1万人に達する見込みです。今後は商工団体などとも連携しながら支援の輪を広げていきたい考えです。