日本海中部地震からまもなく41年 合川小学校で避難訓練と防災集会
日本海中部地震で児童13人が津波の犠牲になった旧合川南小学校などが統合されて誕生した北秋田市の合川小学校で、地震を想定した避難訓練が行われました。防災集会も開かれ、津波から命を守る方法などを児童が発表し、災害に備える意識を高め合いました。
「緊急地震速報が流れました。直ちに命を守る行動を取りましょう」
旧合川南小学校などが統合され2012年にできた北秋田市の合川小学校では、日本海中部地震が発生した5月26日にあわせて毎年、避難訓練を行っています。
今年は、授業中に地震が発生し、家庭科室から火が出たという想定で行われました。
地震を想定した防災訓練を繰り返し行っている合川小学校。全校児童161人は6分半ほどで避難を終えることができました。
けがをした児童に対応する訓練も行われました。脚を骨折するなどした児童に応急手当を行ったり、病院へ搬送したりする手順を確認しました。
訓練が終わった後は、体育館で防災集会が開かれました。
5年生の児童が自分たちで調べた地震や津波などの災害から命を守る方法を発表しました。
「危険が迫るギリギリまで自分だけは大丈夫だという気持ちになりがちです。その結果、逃げ遅れにつながります」「津波警報が出たときに一番大切なのは高いところへ逃げることです」
児童たちは、いつ・どこで起きるかわからない災害への備えを進めておくことの大切さを確認しあいました。
5年生 男子児童
「レトルト食品や水などを先に備えておいた方がいいなと思いました」
4年生 男子児童
「机の下に隠れて自分の命を自分で守るように備えたいです」
4年生 女子児童
「(避難するとき)押したら誰かがけがをするかもしれないから、押すのとかは危険だと思いました
どういうことみんなに伝わればいいなと思って発表しました?
発表した5年生の女子児童
「自分の命を大切にしてもらうことです」
日本海中部地震からまもなく41年。
合川小学校は、今後も防災教育に力を入れていくことにしています。