湯沢市 伝統野菜ヒロッコの収穫盛ん
湯沢市で伝統野菜の一つヒロッコの収穫が盛んに行われています。雪の下で育つ早春の味覚。例年になく雪は少ないものの、今年もおいしく育っています。
雪国秋田の早春の味覚として古くから親しまれている伝統野菜、ヒロッコ。アサツキの若芽で、ネギのような風味とシャキシャキとした食感が特徴です。酢みそ和えや天ぷらそれに鍋の具材などさまざまな料理で楽しめます。産地の一つ湯沢市の相川地区では、6戸の農家が出荷組合を作り栽培に取り組んでいて、佐藤忠一さんの畑でも いま収穫が盛んに行われています。
雪を寄せて畑の土を掘り起こすと、鮮やかな黄色みがかったヒロッコが顔を覗かせます。例年この時期、畑には1メートルほどの雪がありますが、20日は多い場所でも10センチほど。収穫作業ははかどりますが、雪で日光を遮り栽培するヒロッコにとっては、例年にない苦労もあるといいます。
6月の球根の掘り出しに始まり、半年以上を経て収穫するヒロッコ。今年は、もみがらやたい肥などを混ぜ込んだ佐藤さんこだわりの土づくりと栽培管理が実を結び、めぞろいが良く、例年以上においしく育ったということです。
掘り起こされた土の香りが本格的な春への歩みを感じさせるヒロッコの収穫は、来月中旬まで続きます。