「灯油使って火を放った非常に危険な犯行」 女に懲役7年の判決 秋田地裁
2021年に三種町で住宅と車に火をつけて住宅を全焼させたとして放火の罪に問われた55歳の女の裁判員裁判で、秋田地方裁判所は11日、「灯油を使って火を放った非常に危険な犯行だ」として女に懲役7年の実刑判決を言い渡しました。
判決を言い渡されたのは無職の三浦昌子被告55歳です。起訴状などによりますと三浦被告は三種町下岩川に住んでいた2021年11月6日の夜、近くに1人で暮らす80代の女性の住宅と止めてあった車に火をつけて住宅を全焼させたとして、現住建造物等放火の罪に問われています。これまでの裁判で三浦被告は車に火をつけたことは認めたものの、住宅への放火については否認していました。
11日の判決公判で秋田地裁の柴田雅司裁判長は「警察が撮影した火災直後の映像や消防による調査結果などを踏まえると、被告が住宅と車の両方に火を放ったと認められる」と指摘しました。その上で「夜間に灯油を使って火を放ち住宅を全焼させたのは重大な危険を及ぼす非常に危険な犯行」と述べ、懲役7年の実刑判決を言い渡しました。