男子は金足農業 女子は秋田北鷹が優勝 高校駅伝秋田県予選
師走の京都・都大路を走る全国大会出場をかけて、高校駅伝の県予選が初めて秋田市の県立中央公園で行われました。男子は56年ぶりに金足農業が、女子は4年ぶりに秋田北鷹が優勝しました。
廣田裕司リポ
「去年は秋田市内をぐるり一周するコースで行われた高校駅伝。今年はこちら県立中央公園でレースが行われます。半袖でも暑いぐらいの中で選手たちが周回コースを走ります。」
12月の京都・都大路での全国大会を目指す県予選。
男子は3つの合同チームを含む19チームが出場。7人で42.195キロをつなぎます。
今回初めて秋田市の県立中央公園で行われた県予選。陸上競技場のそばからスタートした選手たちはテニスコートの脇を通り。公園内を大きく一周し、国際教養大学の前など1周3キロから5キロに設定された周回コースを駆け抜けました。
10キロを走るエース区間の1区は8キロすぎまで12連覇を狙う秋田工業がトップでしたが、トップでの襷渡しは大曲。
トップを走っていた秋田工は1区の選手が途中棄権。最初の襷渡しも叶いませんでした。連覇が途絶えた秋田工業は残りの6区間、繰り上げスタートを示す黄色の襷をつなぎました。
最高気温は25.6度を観測した秋田市雄和でのレース。2区以降でトップに立ったのは金足農業です。安定した走りで後続との差をどんどん広げていきました。
金足農業は1968年以来、56年ぶり12回目の優勝です。タイムは2時間20分54秒でした。
金足農業3年 荻原太陽主将
「秋田県全員の都大路を目指した選手一人ひとりの思いも背負って一人ひとりが走っていきたいと思います」
一方の女子は、4連覇を狙う大曲と、4年ぶりの優勝を狙う秋田北鷹がレースを引っ張りました。
3つの合同チームを含む、9チームで争われた女子は男子の半分、21.0975キロを5人でつなぎます。
エース区間の1区で前に出たのは大曲。パリオリンピックに出場した鈴木優花選手の妹・彩花選手が大きく前に出ました。
1年生の時から全国大会を経験してきた彩花選手。3年生の今年もチームを都大路に導こうと、必死の走りを見せます。
2位の秋田北鷹に26秒の差をつけ、2区につなぎました。
しかし、レースはこのままでは終わりません。秋田北鷹が粘りの走りで徐々に大曲との差を詰めると…。3区で2年生長田選手が逆転しトップに立ちました。
3区の長田選手は2位・大曲に22秒差をつけ襷を渡しました。その後は1位をキープし続けた秋田北鷹。4年ぶり10回目の優勝を果たしました。タイムは1時間15分35秒です。
秋田北鷹 中村咲愛主将
「1区で少し差がついてしまったんですけど、しっかり2区からのカバーをしていくというのは大会の前から走るメンバー一人ひとりが強く思って走っていたところだったので、そこを達成できてよかったです」
男子の金足農業、女子の秋田北鷹は12月の全国大会に出場します。
なお今回4位までに入ったチームは来月の東北大会で各県の優勝校を除く最上位になると全国大会出場権が得られます。