連日の猛暑で意外な影響 “熱割れ”で窓ガラスにヒビ相次ぐ 有効な対策は?
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連日の危険な暑さで異常事態が起きています。名古屋は7月8日までに5日連続の猛暑日を記録しました。この時期に要注意なのが“ガラス”です。7月に入り、住宅のガラスに大きなヒビが入る現象が続出しているのです。一体なぜなのでしょうか?
猛暑が続いたら“ガラス”に注意! 修理店では問い合わせが急増
7月に入り、猛暑日が続く東海地方。最高気温を見てみると、名古屋は7月8日までに5日連続猛暑日、津では4日連続で37度超えとなっています。
この異常な暑さで思わぬ影響が出ていました。名古屋市内にあるマンションの一室に入ってみると、窓ガラスにグニュリとしたヒビが入っていました。その数、ガラス4枚分。
物をぶつけたのかと思いきや、ヒビが入った原因は“熱割れ”だと、ガラス修理店の高木さんは指摘します。
“熱割れ”とは、太陽や室外機などの熱でガラスが高温になることで、ヒビが入ってしまう現象。特に、ワイヤ入りのガラスは熱で内部のワイヤが伸びてしまうため、“熱割れ”が起きやすいといいます。
窓ガラス修理店「ガラパゴス」 高木実さん:
「1本まっすぐ、ちょっとグニュグニュとなりながら、まっすぐに入る割れ方をする特徴があります。放っておくといろんなところに分岐したり、さらに新しいヒビが入ったり、クモの巣状に広がる」
この修理店では、近年、熱割れに関する相談が急激に増加していて、気温が一気に上がる今の時期は1日30件ほど問い合わせがあるそうです。
「大切なのは温度差を作らないこと」 “熱割れ”の有効な対策
ガラスの熱割れを防ぐには、どのようなことに注意すればいいのでしょうか。
板硝子協会に対策を聞いてみると、1枚のガラスの中で“温度差”を作らないことが大切だといいます。
例えば、窓に密着させて家具や家電を置いたり、洗濯物を窓に密着させて干したりすると、窓に接しているところと、そうでないところで温度差が出てしまいます。
また、後貼りで遮熱フィルム等を貼るときも注意が必要です。全面に貼ったつもりでも、窓枠の中のガラスには貼れないため、温度差が生じるのです。
熱割れを防ぐ有効な対策としては、日中は熱がこもらず温度変化が少ないレースのカーテンやすだれの活用が効果的。ただし、日が当たっているところと影になっているところがあると、温度差が生じてしまうため、ガラス全面を覆うようにするのがポイントです。
ワイヤ入りのガラスは、ヒビが入ってもワイヤがガラスをつなぎとめているので、すぐに粉砕してしまうわけではありませんが、危険なので早めに交換したほうがいいということです。不安がある場合は専門業者に相談しましょう。