里親家庭をバスケの“ダンク”で支援 笑顔と支援を届けるドルフィンズ中東選手
名古屋ダイヤモンドドルフィンズの中東泰斗選手(31)。遠い距離からのスリーポイントシュートなど、高い身体能力から繰り出す多彩な攻撃が武器。チームを支えるオールラウンドプレヤーです。そんな中東選手は今シーズン、里親家庭を「ダンク」で支援するプロジェクトに取り組んでいます。
「ダンク」を決めるごとに里親会に寄付 里親家庭を支援する「ダンクでLinC!プロジェクト」
28日、バスケットボールBリーグを観戦していた奥田ファミリーは里親家庭。母・初恵さんの思いから、12年前に長男・そうま君を引き取りました。現在は里親として3人の子どもたちを育てています
自ら里親として子育てに奮闘中の初恵さんですが、名古屋市「里親会子どもピース」の代表としても活動しています。その功績が認められ、去年3月の国際女性デーには、名古屋市内で活躍する女性としてドルフィンズから表彰されました。
しかし、まだまだ認知されていない里親制度。初恵さんの最大の悩みは、資金難によってうまく活動できないことだと言います。
奥田初恵さん:
「当事者団体なので、それぞれがボランティアで運営している。できる限り金銭的な負担のないように活動していきたいが、負担になる部分もまだまだある」
2人の子供を育てている中東選手はこの活動に興味を持ち、去年9月、奥田ファミリーを練習場へ招待しました。
中東泰斗選手:
「自分も子を持つ親として、子どもたちに何かできないか考えていた」
そこで中東選手が提案したのが、バスケの魅力でもある「ダンク」をいかしたプロジェクト。試合でダンクを決めるごとに、バスケットシューズをオークションにかけ、その全額を里親会に寄付するというものです。日本人ではなかなか難しいダンクシュートですが、昨シーズン、中東選手は10本も決めているのです。
中東選手のダンクをどうしても見たい子どもたちは、28日、中東選手を応援するため会場にかけつけました。試合は序盤、ドルフィンズがリードする展開でしたが、第3クオーターに相手が反撃、逆転されてしまいます。そして迎えた最終クオーター。ドルフィンズは逆転に成功しますが、ダンク最大のチャンスが訪れるものの、パスが上手く合わずに決めることができませんでした。
ドルフィンズは、その後も得点を重ね快勝。白熱した試合に子どもたちも大興奮でした! ダンクは見せられなかったものの、奥田ファミリーの心はしっかりつかむことができたようです。
里親家庭を支援するため「ダンクでLinC!プロジェクト」に取り組む名古屋ダイヤモンドドルフィンズの中東泰斗選手。これからますますの活躍を期待したいですね!