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男の子・女の子関係なし!ジェンダーレス社会が変えた、おもちゃ売り場の進化とは?

2023年10月11日 17:22
男の子・女の子関係なし!ジェンダーレス社会が変えた、おもちゃ売り場の進化とは?

「女の子は赤、男の子は青」と、性別が色を決める基準となっていた時代はもう終わり。ジェンダーレス社会が進む今、おもちゃ屋から“あるもの”が消えていた。

おもちゃに性別は関係ない!みんなが手に取りやすい工夫とは?

プログラミング機能搭載のロボットやパソコンなど、“多機能”なおもちゃも人気を集める最近のおもちゃ屋。そんなおもちゃ屋から、実は“あるモノ”がなくなっていることをご存じだろうか。
その“あるモノ”とは、「女の子向け」・「男の子向け」という性別でおもちゃを区切る表記。
愛知県日進市にある「トイザらス 赤池店」も、商品に対する男女表記を撤廃したおもちゃ屋のひとつ。
副店長・畠山博行さん曰く「(売り場では)ボーイズ・ガールズという表記をしていない」という店内には、人形や車、おままごとセットなど幅広いおもちゃが“男女の表記無し”で並んでいる。
以前、キャラクター売り場では、おもちゃを仕分けるためのパネルに、ガールズキャラクター・ボーイズキャラクターと表示していたという。

“恐竜は男の子“、“人形やぬいぐるみは女の子”など、当たり前に存在していた男女のイメージ。ブロックで有名なレゴ・グループの依頼で、世界7カ国で行われた調査でも、男の子の74%、女の子の62%が「遊びには男の子向けと女の子向けが“ある”」と回答している。
しかし、遊ぶおもちゃを選ぶのは子供自身。「トイザらス 赤池店」では、既存のイメージが子供たちのおもちゃ選びを制限しないよう、新規出店やリニューアルのタイミングで売り場の表示を変えているという。
その取り組みは、商品パッケージにも反映。“女の子の遊び”というイメージが強いおままごとグッズのパッケージには、あえて男の子モデルを起用。ピンク・ブルーの2色を展開することで男女問わず、手に取りやすい工夫をしている。

色のイメージは十人十色!性別ではなく“興味”で選べる時代へ

性別問わず、誰もが好きなモノを自由に選べるようになった現代。
名古屋市千種区にある「高見学童保育所」の子供たちに、性別をイメージする色について取材してみると、さまざまな答えが返ってきた。
小3の男の子は、“男の子っぽい色”として黒や黄色、小1の女の子は“女の子っぽい色”としてピンクや赤、紫と回答。子供によって、色のイメージが幅広いことが分かった。なかでも一番多かった答えが、「(男女をイメージする色が)そんなにないと思う」という意見。ジェンダーレス社会を生きる子供たちには、性別に関係なく、“自分自身”が好きなもの選ぶ価値観と選べる力が自然と備わっていたのだ。

中京テレビ「キャッチ!」では、公式LINEにて性別に関するアンケートを実施。「自分の幼少期や大人になってからの子育て中に、性別のイメージを押しつけられた気がしたことはありますか?」という問いに、幅広い年齢層から多くの経験談が寄せられた。
50代男性からは、「小学校の卒業式で『赤い服を着たい』と思ったが、『男の子は青だよ』と親にピシャリと言われた。アカレンジャーなどの影響で赤が“カッコイイ”と思っただけだったのに」という意見も。
今でこそ肯定され、活発化しているジェンダーレス社会へと取り組み。しかし、性別で色や好みが区別されている違和感に大多数の人々が“気づかなかった”だけで、実はずっと前から、性別に関係なく自由にモノを選べる社会は必要とされていたのかもしれない。

おもちゃ屋さんから消えた、女の子用・男の子用という表記。性別によるモノの区切りがなくなった今、子育て中のファミリーは何を“参考”に子供たちの感性を育てていくべきなのか。
子育てアドバイザーとして活躍する“てぃ先生”は「男の子“でも”『ままごとしていいよ』とか、女の子“でも”『ロボットに興味持ってもいいよ』とかではなく、子どもが興味を持ったものに好きなようにさせるのが大事」と、その子ならではの好奇心を大切にする必要性を述べた。

性別が好みを区別する時代は終わった。“男の子なのに“、“女の子だから”という意識をなくすことが、多様性のある豊かな未来をつくっていくのだ。

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