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土砂崩れ「家族5人生き埋め」 3人救出 残る2人の救助続く 愛知・蒲郡市

2024年8月28日 16:13
土砂崩れ「家族5人生き埋め」 3人救出 残る2人の救助続く 愛知・蒲郡市

27日夜、愛知県蒲郡市で土砂崩れが起き、巻き込まれた住宅の家族5人が生き埋め状態となりました。これまでに3人が救出されましたが、残る2人の救助活動は今も続いています。

大きく崩れ、茶色い山肌があらわになった斜面。大量の土砂や大木が民家に押し寄せ、家屋根だけが見える状態に。

蒲郡市消防本部 内田喜城 消防司令長(午前4時半すぎ):
「救助には厳しい状況となっているが、現在倒壊している家屋の中に取り残された方が4名います」

消防などによりますと、27日午後10時すぎ、蒲郡市竹谷町の住宅で、「土砂崩れがあり家族5人が生き埋めになっている」とこの家に住む47歳の女性から119番通報がありました。

近隣住民:
「ひどい大雨でした。見に行ったら家がなくて、流されて道路に山になっていた」

家の中には、70代の男女2人、40代の女性2人、30代の男性1人の家族5人が生き埋めになったとみられ、通報から約2時間後に、47歳の女性1人が救出されました。

女性は意識はあり、頭部打撲の軽いケガをしているということです。

夜を徹して行われた救助活動。残された4人のうち、女性1人が呼びかけに応じ、消防隊員らは声が聞こえた周辺を中心に手作業で慎重に瓦礫を取り除いていきます。

蒲郡市消防本部 内田喜城 消防司令長(午前4時半すぎ):
「サイレントタイムというが、全ての音を消して呼びかけを行いました。それに対して反応があり、声が聞こえた」

そして、午前10時すぎ。40代の女性1人が救助されました。女性は、病院に搬送されましたが、重傷だということです。

こちら、土砂に飲み込まれる以前の家の様子。建物2棟の後ろには、緑の斜面が見えますが、土砂崩れで山肌があらわになり、建物の原型も分からない状態に。

突然、民家を巻き込んだ土砂崩れ。なぜ起きたのか、地盤災害に詳しい専門家は?

名城大学 理工学部 小高猛司教授:
「これは表層崩壊というが、基本的に今回の雨が原因になっている。きのう100ミリ以上の雨が降っているが一昨日から30ミリ程度ずつ降っていて、それが積み重なって、最後100ミリ以上の雨が降って、一気に崩壊が進んだのでは」

気象台によると、蒲郡市では26日夕方の降り始めから、27日夜までに平年の8月の1か月分を上回る138.5ミリの雨量が観測されていたのです。

その後、午後2時過ぎに救助されたのは、70代の女性1人。病院に搬送されましたが、意識も呼吸もない状態だということです。

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