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コロナ5類移行から1年 明暗分かれた“飲食店”と“キャンプ場”

2024年5月8日 21:33
コロナ5類移行から1年 明暗分かれた“飲食店”と“キャンプ場”
飲食店の売り上げは回復

脱コロナの大きな節目となったのが、1年前の5月8日。コロナ禍で必須だった消毒液が撤去されたり、学校給食で黙食がなくなったりと、この1年で私たちの生活は様々な変化がありました。そんな中、“飲食店”と“キャンプ場”は、この1年で大きく明暗が分かれたようです。

飲食店の売り上げはコロナ前を超えるほどまで回復

5月8日、名古屋駅前で町行く人を見てみると、マスクをしている人は半分以下。一方、ちょうど1年前は、ほとんどの人がマスクをしていました。実は、去年の5月8日は新型コロナウイルスの感染症法上の位置づけが「5類」に引き下げられた日。この1年で私たちの生活は、どのように変わったのでしょうか。

町の人たちに話を聞いてみると「マスクが外れて、みんなの表情が分かるようになって明るくなった」「航空会社で働いていますが、5類に移行してお客さんにいっぱい乗ってもらったので、生活にもお金がいっぱい入ってきた」などの声が聞かれました。

そんな中、大きな変化があったのは外食業界です。もんじゃ焼が人気の「鉄板居酒屋スリーバント」では、この1年でお客さんが戻り、売り上げもコロナ前を超えるようになったといいます。

大きく変わったことは、もう一つありました。コロナ禍で通常営業ができない中、この店で力を入れていたのが商品の全国配送です。当時は全体の売り上げの半分をカバーしていましたが、今では5%ほどに減少。しかし、うれしい効果が今でも続いているといいます。

鉄板居酒屋スリーバント 松村和幸代表:
「札幌から注文してくれて、それでうちのお店を知って、こっちに旅行に来た時に寄ってくださったりとか、それ(全国配送)が効果として今、出てますのでうれしいですね」

コロナ禍のキャンプブーム一段落で利用者が大幅減

もう一つ、この1年で大きな変化があった場所といえば、キャンプ場です。

愛知県常滑市の大曽公園では、コロナ禍のキャンプブームが落ち着き、利用者が大きく減ったといいます。2022年度の利用者数は約8200人でしたが、2023年度は約6900人と、1000人以上も減少しています。

大曽公園 柴山栄二所長:
「異様だったと思います。異常なお客さんに来ていただいた状況だった。(コロナ禍は)1か月先まで(予約が)いっぱいでしたが、今だと次の週がいっぱいになるかならないかという状況です」

そんな“キャンプ離れ”対策として始めたのが、子どもを対象とした宝探しゲーム。しかし、まだまだ期待通りの効果は出ていないといいます。

一方、キャンプ場の利用者からは「予約がとりやすくなったとは感じる」「(コロナ禍)当時、取りたくても全部埋まっていて、最近とれるような気がしてきて、また(キャンプを)再開しました」と、予約しやすくなって嬉しいという声が続出しました。

アウトドアはまだまだ根強い人気があり、決してブームが下火になったわけではないようです。すべてが異常事態だったコロナ禍。5類に引き下げられてから1年が経ち、ようやく様々ものがあるべき姿に戻りつつあるのかも知れません。

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