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救急車 "有料化" 入院しなければ7700円 三重県松阪市が"有料化"を決断したワケとは…

2024年1月23日 18:21
救急車 "有料化" 入院しなければ7700円 三重県松阪市が"有料化"を決断したワケとは…
松阪市では6月から救急車が有料に

三重県松阪市は、救急搬送されながら入院に至らなかった場合、患者1人につき7700円を徴収すると発表しました。

対象となるのは市内の基幹病院である、松阪市民病院・済生会松阪総合病院・松阪中央総合病院。7700円は救急搬送に伴う費用ではなく、紹介状を持たずに外来で受診した患者が病院に支払う「選定療養費」だといいます。6月から始まることに市民の声は…。

実家が松阪市の女性:
「入院するかどうかっていうのは緊急時にはわからないですし、それによって有料か無料かとされるのは困りますね」

松阪市民の男性:
「(徴収は)当然と思います。救急隊の人も大変でしょうし、タクシー代わりに使う人もいるっていうのも聞くので、有料にしたほうがいいと思います」

松阪市民の女性:
「(救急車を呼ぶことに)ためらいは…そんなにないですけど、必要な時はやっぱり呼ばないといけないかなとは思いますけど」

松阪市によると、松阪地区(松阪市・多気町・明和町)では救急車の出動件数が1万6180件と過去最多。この件数を13台の救急車で対応していて、このままでは救急運用が限界を迎え、助かる命も助からなくなるといいます。市は6月から始まるこの徴収を周知させるとともに、救急車の適正利用を呼びかけています。

この7700円ですが、救急搬送でも紹介状があったり、交通事故や労働災害など、払わなくてもよい場合もあり、都度、病院が判断して請求するということです。

救急車を呼ぶかどうかの判断は医療の知識がないと難しいところもありますが、三重県では「救急医療情報センター」で診療が受けられる医療機関を24時間体制で案内しているということです。

  • 中京テレビNEWS NNN
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