38年前の福井女子中学生殺人事件で再審開始決定 2度目の再審請求 名古屋高裁金沢支部
38年前に福井市で起きた女子中学生殺人事件をめぐる2度目の再審請求で、名古屋高裁金沢支部は23日、裁判のやり直しを認める決定をしました。
記者
「再審開始と書かれています 2度目の請求で司法が再び再審開始の決定をしました」
この事件は1986年3月、福井市の市営団地で当時15歳の女子中学生が殺害されたもので、殺人の罪で服役した前川彰司さん(59)が無実を訴えて2度目の再審請求をしているものです。
弁護側は新たな証拠として「事件の夜血の付いた前川さんを見た」と目撃証言をした男性が、当時警察官から「証言すれば薬物事件については見逃す」と取り引きを持ち掛けられたと主張していました。
名古屋高裁金沢支部は「無罪を言い渡すべき明らかな証拠」だとして再審開始を認める決定をしました。
前川彰司さん
「戦いはこれから続く 浮かれることなく、更に戦いの道を歩んでいきたい」
前川さんの再審請求が認められたのは2011年に続いて2度目です。