県民おなじみ「味付たら」 出荷ピークも…秋に販売休止へ 原料のスケトウダラ漁獲量が減少 坂井市・早﨑商店
ご飯のお供やお酒のつまみとして県民にもおなじみの「味付たら」の出荷がピークを迎えています。ところが、原料のスケトウダラの漁獲量が減っていることから、製造元では今年秋ごろに販売を休止することにしています。
坂井市三国町の早﨑商店では、帰省の土産などで需要が増えるお盆を前に、看板商品の「味付たら」の出荷がピークを迎えています。13日は、塩漬けした後に天日で乾燥させた黄金色に透き通るタラの身を、薄さ0.5ミリにカットして、スタッフが丁寧に袋詰めしていました。
■早﨑商店 早﨑健二工場長
「味付たらにごま油、ゴマを混ぜていただくと、おつまみとしておいしく召し上がれると思う」
一方、今年は国産のスケトウダラの漁獲量がピーク時のおよそ1割まで落ち込み、原料を十分に確保できないため、秋ごろから当面、販売を休止するということです。なお、販売休止となるのは1960年の販売開始から初めてです。
■早﨑商店 早﨑健二工場長
「一旦休止という形で大変申し訳ないが、早急にまた製品を作っていきたい」
今シーズンは4万5000袋の出荷を見込んでいて、県内の食品スーパーや土産物店で販売されるということです。