全国で唯一嶺北にのみ生息「レイホクナガレホトケドジョウ」を「緊急指定種」に指定 愛好家らの捕獲から守る
環境省は28日、全国で福井県嶺北地方にのみ生息する「レイホクナガレホトケドジョウ」を、捕獲の恐れがあることから「緊急指定種」に指定すると発表しました。
種の保存法に基づいて緊急指定種に指定されるのは、フクドジョウ科ホトケドジョウ属の「レイホクナガレホトケドジョウ」です。
環境省によりますと、このドジョウは全国で福井県の嶺北地方の限られた山間部にのみ生息している希少種で、体に暗褐色の斑点がある特徴的な見た目から、愛好家や販売目的での捕獲が心配されています。
このため環境省は、保護のためこのドジョウを「緊急指定種」に指定し、30日から2028年の1月29日まで、採取や譲渡、販売などを禁止するとしています。
環境省によりますと、新種が発見されたり、絶滅したと思われていた種が再び発見された場合など、種の保存の上で緊急性が認められた場合に「緊急指定種」と指定できるということです。
「レイホクナガレホトケドジョウ」も2024年9月に新種として記録されたばかりでした。