新幹線の越前たけふ駅と市内各地を結ぶシャトルバスは利用低調 採算ベースにのらず
北陸新幹線の開業にあわせて運行を始めた、越前たけふ駅と越前市内の各地を結ぶシャトルバスは、1日あたりの利用客が平均で29人と、低調な状態が続いています。
「二次交通」を充実させようと、今年2月から越前市が運行を始めたシャトルバスは、新幹線の越前たけふ駅と、市内のホテルやハピラインの武生駅を500円で結び、1日に18便運行しています。市によりますと4月1日から今月6日までの利用客はのべ1064人で、1日あたり29.5人と、当初の目標だった採算ベースの40人を下回っているほか、1便あたりの平均では1.6人にとどまっています。
28日の越前市地域公共交通会議では、委員から1回500円の運賃は高いのではないかといった指摘がありました。
この運賃はタクシーや路線バスとの競合を避けるために、距離などをもとに算出したものですが、市では8月から、デマンド交通などとの料金の整合性をとるため、75歳以上の高齢者や高校生以下は250円に下げるとしています。
公共交通会議の三寺 潤会長は「運賃をコントロールすることで 自動車で駅に来る人を バスに転換させる可能性もあることは留意しないといけない。検討の必要はある。」と指摘しています。
市ではさらに利便性を高めるためダイヤを変更するほか、周知徹底に力を入れる方針です。