廃業から13年余り… 元旅館ようやく解体、あわら温泉の表通り 倒壊の恐れある“特定空き家”に認定 市の補助金活用で取り壊し
業績悪化に伴う廃業から13年余り。倒壊の恐れもあったあわら温泉の元旅館の建物の解体工事がようやく始まりました。温泉街のイメージ回復を期待する声が上がっています。
えちぜん鉄道あわら湯のまち駅の目の前にある旅館「角惣」。老舗旅館として人気を集めていましたが、施設の老朽化で宿泊客が減るなどして業績が悪化。2010年12月に自己破産しました。
その後、放置され続けた鉄筋コンクリート6階建てのビルは、倒壊の恐れがあるとして、あわら市が「特定空き家」に認定していました。こうした中、地元住民の要望を受けて、建物と土地の所有者の「ホテルゆらく」は市の補助金を活用し、今年4月から解体に着手。重機を使った取り壊しが始まりました。
■あわら市民
「崩れたままで放置しておくのは(市の)外から来た客に非常に印象が悪い。表通りだし、きれいになるのを望んでいる」
解体工事は8月中旬まで続けられる予定で、跡地には駐車場が整備されることになっています。