備蓄米の入札は10日に 県産ハナエチゼンも対象 JA福井県が入札参加へ
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コメの流通を円滑にするため、政府が初めて実施する備蓄米の入札が3月10日に行われることになりました。県産米ではハナエチゼンなど最大で2400トン余りが売り渡しの対象となります。
農林水産省が発表した備蓄米に関する入札の概要によりますと、売り渡されるのは全国の合わせて41品種で、県内産米では「ハナエチゼン」と「あきさかり」の2品種が対象となりました。
2等米を含めた玄米ベースで、ハナエチゼンが1993トン、あきさかりが468トン、それぞれ入札にかけられます。入札に参加できるのは一定の条件を満たした集荷業者のみとなっていて、県内ではJA福井県が入札に参加するということです。
今回放出する備蓄米は全体の2割にあたる21万トンで、このうち15万トンについて、3月10日に入札が行われ、3月半ばにも引き渡しが始まります。
JA福井県の担当者は「コメの販売先となる卸売業者の要望を聞きながら、10日までに県内産を優先に、入札する量を決める」と話しています。
備蓄米は早ければ、3月下旬から4月上旬にも食品スーパーの店頭に並ぶ見通しですが、どこまでコメの値下がりにつながるかは依然として不透明です。