コメの買取価格を追加引き上げ 早生のハナエチゼン、1俵あたり1万6000円に 過去最高額に迫る JA福井県 インバウンド消費の拡大で品薄感高まる
ハナエチゼン
コメの品薄状態が続く中、JA福井県は19日、臨時の理事会を開いて、早生(わせ)のハナエチゼンの買い取り価格について、過去最高に迫る金額にまで引き上げることを決めました。
JAが農家からコメを買い取る際の前払い金となる内金は、ハナエチゼン1俵60キロあたり1万6000円となり、前の年と比べて4800円引き上げられます。これは記録が残る平成21年以降、最も高い金額で「平成のコメ騒動」に迫るほどの水準になっています。
金額はいったん7月末に決定していましたが、追加で1200円を支払うことを決めたもので、JA福井県の担当者は「民間の卸業者が買い取り価格を高める中、農家の期待に応えるための緊急的な対応」と話しています。
コメの卸売価格は、インバウンド消費の拡大に伴って品薄感が高まるなどして、高値となっています。