病害虫「モモヒメヨコバイ」県内初確認 ウメの葉枯らす、来年の収穫量に影響も 嶺南の梅園で今月発見
嶺南地区の梅園で、ウメの葉に寄生する害虫「モモヒメヨコバイ」が県内で初めて確認されました。温暖化の影響で生息エリアが南から北へと広がっているとみられます。
県農業試験場によりますと、嶺南地区の梅園で9月上旬、ウメやモモなどのバラ科の植物に寄生する「モモヒメヨコバイ」が県内で初めて確認されました。緑色をしていて、体長およそ3ミリの成虫だということです。
「モモヒメヨコバイ」は、植物の葉の養分を吸い取ることが知られていて、葉が黄色くなっていたことから発見につながりました。これまでに1軒の梅園のウメの木1本で被害が確認されていて、被害が拡大すると翌年の梅の収穫量に影響を与える恐れがあるということです。
国内ではこれまで、沖縄県に分布していましたが、2019年に和歌山県で確認されて以降、本州でも生息エリアが拡大しています。