「三国祭」目玉の山車巡行 勇壮な武者人形を飾り練り歩く 石川五右衛門のキセルからは煙も 全6基が三国神社前に集結
北陸三大祭りのひとつ「三国祭」は20日、中日を迎え、目玉の山車(やま)がまちなかを練り歩きました。北陸新幹線の県内開業を経て、湊町・三国には県内外から多くの人が訪れ、盛り上がりは最高潮に達しました。
祭りの目玉は高さ6.5メートルの大きな山車。武者人形が飾り付けられ、沿道に集まった人々を魅了しました。
■地元の園児
「ずっと見ていられるくらいかっこよかった」
■神奈川県からの観光客
「思っていたより大きくて迫力がある。何台も見られてラッキー」
■外国人観光客
「三国祭、本当にすごい。人形、サムライ、クール」
新幹線の県内開業後では初めてとなった今年の三国祭。北陸新幹線に乗ってきたという人をはじめ、今年1月にオープンしたオーベルジュに点在する町屋ホテルでは宿泊客がチェックインしていました。
■オーベルジュに宿泊する人
「町と一体化していていい」
「いろんな所に歩いて行けるかなと。町ごと楽しめる日。楽しみにしている」
それぞれの地区の誇りと情熱が詰まった6基の山車。中でも目を引いたのが、大門区が手掛けた江戸時代の忍者・石川五右衛門。人形の持つキセルからは煙が立ち上ります。「変わった仕掛けで観衆の印象に残るものを作りたい」とアイデアを出し合い、見事に作り上げました。
半年以上かけてつくった山車は地区の山車小屋を出発し、ゆったりとしたテンポの「通りばやし」に合わせて、およそ2時間かけて三國神社へ。家や屋台が並ぶ狭い道をかじ取りの指示に合わせて慎重に進んでいきました。
正午すぎには6基すべての山車が三國神社の前に集合。お囃子(はやし)との共演もあり、盛り上がりは最高潮に達しました。