ひと晩で「ドカ雪」に 交通機関が乱れで市民生活に大きな影響
ひと晩で降り積もったいわゆる「ドカ雪」。交通機関は大きく乱れ、県民は朝早くから雪かきに追われました。(1月24日)
降り積もる雪の重みで次第に倒れていく木の枝。越前市内で撮影した23日夜11時からけさ5時までの定点映像です。しんしんと降り続いた雪で景色は一変しました。
石畝健
「勝山市滝波町ではきのうの夜は0センチの積雪でしたが、わずか一晩で30センチ以上の積雪となりました」
勝山市や敦賀市など5つの市と町では、6時間に30センチ前後のまとまった降雪が観測され、気象台は「顕著な大雪に関する気象情報」を発表しました。嶺南にこの情報が発表されるのは2019年の運用開始以来初めてです。
ひと晩のうちに降り積もった雪。雪に慣れているはずの勝山市民からも驚きの声が聞かれました。
「一晩でこれほど降ることは最近なかった。寝る前はほとんどなかったが起きたらこんな状態だった。」
敦賀市でも市民が朝から会社や自宅の雪かきに追われていました。
職場の前を除雪
「朝起きてびっくり。家で一回 雪かきして、また職場の雪かきなので皆さんも同じだが大変」
「一気に20センチ超えるときついね」
雪の影響は教育現場にも。福井市とあわら市では小中学校あわせて28校で始業時間を1時間遅らせる対応が取られました。
このうちあわら市の伊井小学校では、教員たちが普段より1時間早く出勤し通学路の除雪に当たりました。
伊井小学校坪田憲泰校長
「うちの学校は学校に給食車が入ってくるとか児童が通ってくる道が細くて市の除雪機が入らないので職員でやるしかない」
この他県立高校や特別支援学校、それに敦賀市をはじめとした嶺南4市町の小中学校あわせて38校が休校となりました。
公共交通機関もJR北陸線の特急が終日運休となるなど大きな影響が出ました。
東京に出張する人
「米原の方に車で向かったが敦賀の方まで通行止めで行けなくて。10時過ぎに東京に着く予定だったが今の予定だと午後1時過ぎくらいになる」
嶺北では大雪のピークは過ぎたものの、嶺南では引き続き夜遅くにかけて警報級の大雪に警戒が必要です。