橋の工事でトラブル 中部縦貫道大野油坂道路 国交省「年度内に開通時期示す」
橋の工事をめぐって問題が起き、開通時期が白紙となっている中部縦貫自動車道の大野油坂道路について、国土交通省は年度内に開通時期を示したいとしています。
大野油坂道路は現在、大野市の九頭竜インターチェンジから岐阜県境の油坂インターチェンジまでの15.5キロの区間を整備しています。
しかし、大野市箱ケ瀬の新子馬巣谷橋で、重さが3000トンある鉄筋コンクリート製の橋脚の基礎部分が地中に沈まなくなる問題が発生したため、新たな調査や対策が必要だとして、国土交通省は2026年春としていた開通時期を「白紙」にしました。
国土交通省近畿地方整備局によりますと、これまでの調査で、地中の深い場所に土が動く「すべり面」が複数あり、狭い範囲に強度が違う地盤があることがわかりました。
このため、地盤の動きを止めて、橋脚をさらに地中深くに入れる対策が必要だということです。
国土交通省では、年明けに、事業費も含めた具体的な工事の方法を決めた上で、年度内に開通時期を示したいとしています。