「実効性ある内容でないなら乾式貯蔵施設は認めない」使用済み核燃料搬出計画めぐり杉本知事くぎを刺す
関西電力が年度内に示すとした使用済み核燃料の搬出計画の見直し案をめぐって、福井県の杉本知事は6日、「実効性のある内容でなければ乾式貯蔵施設の設置について事前了解をしない」と述べました。
杉本達治知事
「事前了解をするかどうかといえば、当然のことながら、今回の話に決着がついてなければ事前了解はない」
杉本知事は会見でこのように述べ、関西電力が年度内に示すとした使用済み核燃料の搬出計画の見直し案について、実効性が確認できなければ、関西電力が原発敷地内で設ける方針を示している乾式貯蔵施設の設置について、事前了解に応じないとの考えを示しました。乾式貯蔵施設は、使用済み核燃料を敷地外の施設へ搬出する前に、一時的に仮置きする施設のことです。
関西電力の森社長は5日に杉本知事と面談し、見直し案を年度内に示せなければ、運転開始から40年を超える原発を運転しないという考えを伝えています。
杉本知事は、関西電力のいう約束はこれまで何度も破られたとして、年度末を待たずに、途中の経過を報告させることも選択肢として考えるとしました。