今庄つるし柿 新パッケージになって買い求めやすく 販売拡大と担い手確保へ
南越前町で450年受け継がれる「今庄つるし柿」の生産者が減少する中、今年から新しいパッケージで販売拡大と担い手の育成を図ります。
こちらが新しいパッケージ。南越前町の道の駅では28日から今庄つるし柿の販売が始まりました。
お歳暮向けに化粧箱に入った贈答用と、カップに入った手土産用があり、つるし柿をモチーフにしたロゴが描かれています。
これまではひもが付いた状態で出荷していましたが、個包装にして手軽に買えるようにしたほか、賞味期限も長くしました。
■滋賀県からの観光客
「香ばしくて、しっかりと甘くておいしい」
つるし柿は450年以上の歴史があり、煙でいぶして乾燥させるという、湿気の多い今庄地区ならではの珍しい製法で作られています。
一方で、産地では生産者の高齢化が深刻で、40年前には63万個の出荷があったものの、今年は猛暑の影響もあって1万個あまりにとどまる見込みです。
■今庄特産柿振興会 赤星弘毅会長
「このままの状態では、高齢化が進んで後を継ぐ子ども達が出てこない 何としても防ぎたい つるし柿はもうかる仕事だと若い人にわかってもらえば」
新パッケージで生まれ変わった今庄つるし柿。全盛期並みの生産の回復と、販売の拡大を目指します。