仮設住宅スピーディーに提供 災害発生に備えて設置訓練 全木協福井県協会メンバー
基礎となる木のくいを打ち込む職人たち=21日午前9時半ごろ、越前市家久町
災害に備えて、県内の工務店などでつくる全国木造建設事業協会福井県協会のメンバーが21日、越前市内の公園で、木造の仮設住宅をスピーディに設置するための訓練を行い、木のくいを地面に打ち込む手順などを確認しました。(11月21日)
仮設住宅の基礎部分には木のくいを使うことから、電動ドリルで穴を開けた後、木槌などを使って60センチの深さまで打ち込んでいました。一般的な住宅では、基礎部分にはほとんどコンクリートが使われていて、参加した大工たちは不慣れな木のくいの扱いに苦労していました。
同県協会の天谷大門会長は「大工さんも高齢化で少なくなっている。こうしたやり方を少しでも継承していただいて、工務店や大工さんの力にしていきたい」と話していました。
各地で地震があった際には、同県協会はこれまでも現地に大工などを派遣して、被災者支援に向けた仮設住宅の建設などをサポートしています。