ツキノワグマ出没に備え対応訓練 安全な対処へ連携体制を確認 福井県の出没は過去最多ペース
ツキノワグマの市街地への出没に備え、高浜町で19日クマへの対応訓練が行われ、関係機関が安全に対処するための情報伝達や連携体制について確認しました。
高浜町の関屋川周辺で行われた訓練には、高浜町の職員や鳥獣害対策実施隊それに警察官などあわせて29人が参加しました。
訓練は小学校や住宅街に近い藪にクマが隠れたとの想定で行われ、5つの班に分かれて現地本部と無線でやりとりしながら、河川敷に出没したクマを捕獲するまでの情報伝達の仕方や、安全に対処するための連携を確認しました。
高浜町の職員
「今回訓練をしてみて気づいたことや課題も見えてきたので、そこは今後に生かしていけたらなと思う」
県によりますと、今年度8月末までの県内のクマの出没件数は、2004年の統計開始以来過去最多の554件で、集落や市街地に出没する事例も多く発生しています。
秋から冬にかけては、クマが冬眠に備え、餌を求めて活発になる時期で、県では餌になる柿や栗は早めに収穫することや、生ゴミなどを屋外に放置しないよう呼びかけています。