ツキノワグマ今月から再び動きが活発に 餌となる柿など早めに収穫を
クマへの警戒が必要な時期に入ります。今年度福井県内で過去最多の550件以上のクマの出没が確認されていて、冬眠を前に今月から再び動きが活発になる恐れがあります。
福井市で5日、県・市町の担当者や猟友会のメンバーが集まってツキノワグマの出没に備えた対策会議を開きました。
県によりますと、県内では今年度8月末までに554件のクマの出没があり、2004年の統計開始以降過去最多となっています。
また出没した場所は、山際の集落だけでなく市街地の民家にも及んでいて、県では、クマにとって市街地は魅力的で、怖くない場所になっていると指摘しています。
県自然環境課 片山博之課長
「たとえ山の中のエサ量があるとしても 人里の周囲、割と近いところにクマがある程度居ついていると予想される 身近にいるという前提で行動してほしい」
一方、県は来年度からツキノワグマの扱いを「保護」から「管理」へと変更し、人に危害を加える恐れがなくても、生息数が基準を上回った場合は積極的に駆除を進めることにしています。
去年の傾向を踏まえて、県では、クマが冬眠の準備に入るこれから12月ごろまで警戒が必要だとして、餌となる柿などは早めに収穫を済ませるとともに、生ごみを放置しないよう対策を呼びかけています。