底引き網漁に大型クラゲの影響 ノドグロ ササガレイは水揚げ減少も
今月から解禁された近海の底引き網漁で、厄介者の大型クラゲが相次いで網に入り、漁業者を悩ませています。
脂ののったとろける食感のノドグロの炙り刺し身や焼きカレイ。丼には新鮮な甘エビが贅沢に盛り付けてあります。
滋賀県からの観光客
「すごく新鮮でおいしいので年に4回ぐらい来る 昔からよく食べに来ている」
越前町内の飲食店では4日から、底引き網漁でとれた旬の魚の提供を始めました。
海の幸食処えちぜん 宮地由佳店長
「北陸新幹線が来たことによって、いろんな人が来てくれる機会があるので、よりおいしいものを提供できるようにがんばっていきたい」
近海の底引き網漁は今月1日に解禁され、台風10号の影響で4日にようやく初競りが行われました。
威勢のいい掛け声とともに、アカガレイや甘エビなどが次々と競り落とされ、港は活気づきました。
一方で漁師が懸念しているのが大型クラゲで、漁の解禁直後から多くのクラゲが網にかかりました。
漁師
「ササガレイ ノドグロが少ない クラゲがちょっと多い 網に20匹から30匹が入る。その影響かな」
越前町小型底曳網組合 泉誠会長
「クラゲがこたえて網が上げられない 魚が弱ってしまう 気を遣う 鮮度が命だから」
越前漁協によりますと、初日の水揚げ量はアカガレイは例年並みだったものの、ノドグロやササガレイは大型クラゲの影響で4割ほど少なかったということです。