かわいい見た目に隠れた鋭い歯 イルカにかまれる被害相次ぐ 男子児童が20針以上縫う大けがも 敦賀市と美浜町の海水浴場 福井県
先週末、嶺南の海水浴場で野生のイルカによる被害が相次ぎ、海水浴客が物珍しさで近づき、かまれたケースもあることから、敦賀海上保安部が注意を呼びかけています。
上下に生えそろった鋭く尖った歯。人懐っこくかわいいイメージのイルカですが、実は鋭い歯を持っています。
■海水浴客
「水族館にいるイメージだったので、普通の海にイルカがいるってイメージは全くなかった」
今シーズンも相次ぐ野生のイルカによる被害。このうち、8月3日(土)は敦賀市の手の浦海水浴場で、三重県の10歳の男子児童が近づいてきたイルカに手をかまれ、右手の中指と薬指を合わせて20針以上縫う大けがをしました。
敦賀海上保安部によりますと、これまでに敦賀市と美浜町の海水浴場などで、合わせて5人がイルカにかまれてけがをしました。いずれも県外から来た海水浴客で、このうち3人は物珍しさから自ら近づき、触ろうとして被害にあったということです。
■敦賀海上保安部 竹内正一交通課長
「海水浴場では海から上がるように呼びかけられていたのにも関わらず、近づいてかまれている。水族館で見るイルカはかわいく見えますが、実際には今年に入って何件もけがをしている。決して近づかないようにしてほしい」
同保安部では、イルカを見つけても近づかず、すぐに海から上がるよう呼びかけています。