若狭に春の訪れ告げるお水送り 幻想的な炎照らす川面に御香水 12日のお水取り(奈良・東大寺)でくみ上げ
若狭に春の訪れを告げるお水送りが2日夜、小浜市内で営まれ、幻想的なかがり火が見守る参列者を照らしました。(3月3日)
お水送りは奈良の東大寺二月堂のお水取りに先駆けて営まれる伝統行事です。
ホラ貝の音とともに松明(たいまつ)行列は若狭神宮寺を出発し、遠敷川のおよそ2キロ上流の鵜の瀬に到着すると松明の火は護摩壇に移されました。
炎が立ち上る中、送水神事では白装束姿の住職が竹筒に入った御香水(おこうずい)をかがり火が照らす川面にゆっくりと注ぎました。
松明行列に参加した児童は「これから先もずっと途切れることなく、小浜市の伝統行事として残って欲しい」と話しました。
注がれた御香水は10日かけて奈良の東大寺二月堂の若狭井に届くとされ、12日のお水取りでくみ上げられます。
このお水送りが終わりますと、若狭に本格的な春が訪れます。