【パリ五輪】福井県勢4選手の結果 バドミントン・山口茜選手、フェンシング・見延選手、体操・杉野選手、ハンドボール・藤坂選手
ついに開幕したパリオリンピック。日本選手のメダルラッシュが続いています。県勢の4選手も、週末にそれぞれが初戦に臨みました。パリの地で躍動する選手たちに県内からも熱い声援が送られました。
バドミントン女子シングルス予選ラウンドには、勝山市出身の山口茜選手が登場。初戦は世界ランキング43位のミャンマーの選手と対戦しました。久しぶりの国際大会となる山口選手は、出だしこそリードを許したものの、21対12で第1ゲームを先取。
第2ゲームに入るとさらに動きが良くなり、緩急をつけた精密なショットで相手を圧倒。21対10で奪って、危なげなく初戦を飾りました。
フェンシング男子エペ個人には、越前市出身の見延和靖選手が登場。地元で開かれた応援会にはおよそ300人の市民が集まり、中継映像で試合の様子を見守りました。
2回戦から登場した見延選手は、エジプトの選手に延長の末、逆転勝利を収めます。しかし、3回戦で開催国・フランスの英雄と呼ばれる世界ランキング3位の選手に敗れ、個人でのメダル獲得を逃しました。
■観戦した男の子
「前の試合みたいに巻き返すと思ったけど、やっぱり(相手は)背が高いし、ランキングが高いので強いなと思いました。しかもフランスでしているので、フランスの選手なので(相手の)応援がすごかった」
■観戦した人
「もっと見たかったです。ただ、団体が次まだあるので、また活躍を期待しています」
■フェンシング元日本代表 佐藤希望選手
「出だしはちょっと緊張しているかなというのはあったけど、後半につれていつもの動きが出てきたので、これはもう大丈夫だなと見ていたんですけど。2試合目は相手の方がちょっと上手だった」
■敗戦後の見延和靖選手
「団体戦の日にピークを持ってこれるように、また日本中をエペジーンと感動させられるように、頑張っていきたいと思いますので、ぜひ応援してください」
体操男子団体の予選には、鯖江高校出身の杉野正尭選手が登場。得意の種目で素晴らしい演技をみせました。鉄棒では、F難度やG難度の大技を次々と決めます。
伸身新月面宙返りで着地もぴたりと止め、全体3位となる「14.733」の高得点でチームに勢いをつけます。
さらに、得意のあん馬では、後半にも速度が落ちない精度の高い演技を見せ「15.033」の高得点。初出場とは思えない演技で、予選2位通過の立役者となりました。
■杉野正尭選手
「僕の演技でしっかりチームを鼓舞できたのはうれしかったし、会場を日本の色に染められたんじゃないかと思います」
ハンドボール男子はグループリーグ初戦で、過去2度の金メダルに輝いた強敵のクロアチアと対戦。チーム最年少で、鯖江市出身の藤坂尚輝選手は途中出場ながら存在感を見せます。
試合は後半にクロアチアに逆転を許しますが、ここでも藤坂などのプレーで日本が再びリード。しかし、同点で迎えた試合終了間際、クロアチアに得点を許し、日本は29対30で惜しくも敗れました。
藤坂選手はチーム2位の5得点の活躍。現地で観戦した藤坂選手の父親も喜びを隠せません。
■現地で応援した藤坂選手の父親・明雄さん
「そこそこの活躍をしてくれて、親としてもホッとしている。日本の大会とは全く違うような雰囲気でした。やっぱり感動しましたね。(次は)なんとかして勝ってほしい。それなりの作戦も練っていると思うので、期待したい」
日本時間の29日に行われた2戦目は、大型選手のそろうドイツと対戦した日本。26対37で敗れたものの、藤坂選手はチーム最多の6得点を挙げる活躍を見せてくれました。