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11日ぶりに運転再開 えちぜん鉄道・勝山永平寺線 利用者からは安堵の声 落石検知の機械設置

2025年3月13日 19:30
11日ぶりに運転再開 えちぜん鉄道・勝山永平寺線 利用者からは安堵の声 落石検知の機械設置
運行再開した列車と解体された線路わきの落石=13日朝、勝山市遅羽町比島

11日ぶりに"地域の足"が復旧しました。脱線事故の影響で一部区間で運休していたえちぜん鉄道・勝山永平寺線は13日、全線での運転を再開し、利用者からは安堵(あんど)の声が聞かれました。

午前7時半。勝山駅には福井駅からの始発列車が到着し、運転再開を待ちわびた通学客らがホームに降り立ちました。

■福井市から通学で乗車
「乗り継ぎがなくなって楽になりました」
■福井市から通学で乗車
「バスを待ったりすると外は寒かったりする。電車で乗り換えがないのは楽」

えちぜん鉄道・勝山永平寺線は2日午前5時半ごろ、福井行きの始発列車が比島駅近くで線路脇の岩に衝突し脱線。乗客にけがはありませんでしたが、山王駅と勝山駅の間で運転を見合わせ、バスによる代行輸送が続いていました。

復旧に向けて、えちぜん鉄道では列車を車両基地に移動させるとともに、傷ついた線路の補修や岩の解体作業が続けてきたもので、追加の安全対策として、現場周辺の山の斜面4か所に落石を感知する機械を取り付けたということです。

なお、現場付近ではしばらくの間、時速25キロ以下の徐行運転とした上で、観光客が増える春休み前に、人気の恐竜列車は15日からの運行を予定しています。

最終更新日:2025年3月13日 19:30
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