カメラを向けた"閉校" 何気ない日々「懐かしくて、寂しい」 越前町・四ヶ浦小学校 高校生が追いかけた1年
この春で閉校となる小学校で撮影された写真。児童たちの最後の学校生活が切り取られています。学び舎での何気ない日々。丹生高校の写真部が、生徒たちの目線で地域の閉校を見つめました。
在校生69人。越前町の四ヶ浦小学校は学校再編に伴い、134年の歴史に幕を下ろします。
越前漁港で水揚げされたばかりの魚を描いたり、さばいたり。立地を生かした独自の授業も数多く取り入れてきました。
かつての卒業生たちは…。
■四ヶ浦小学校の卒業生
「とても海がきれいに見えます」
「仲が良くて、家族みたいな雰囲気のある学校だと思う」
■撮影シーン
「(カメラのシャッターを切る音)」
去年4月から閉校までの1年を追いかけたのは、丹生高校写真部の生徒たちです。テーマは『何気ない日常』。この日は最後の学校生活をカメラに収めました。
■下校の場面
「気を付け。玄関に行きます」
「さようなら」
■丹生高校 写真部 竹内祐子顧問
「帰る時に"さよなら"って言って、勢いよく出てくる感じ。いつもそれがかわいらしいので」
これまで何度も訪れ、学び舎で過ごす児童たちを生徒の目線で記録してきました。
■丹生高校 写真部の部員
「傘でチャンバラとか。高校生じゃやらないこととかやってるから、懐かしいなと」
少人数のクラスならではの、児童や先生との距離の近さを特に感じたと言います。
■丹生高校 写真部の部員
「少人数だからこそできるコミュニケーションとかがなくなっちゃうのかなっていうのがすごく寂しい」
丹生高校の写真部は14日から始まる写真展を前に、準備に追われてました。100枚の写真は閉校式でも飾られ、お気に入りを地域の人にプレゼントします。
■丹生高校 写真部の部員
「最後の思い出として受け取ってもらえたらいいなと思っている」
学び舎での何気ない日々が宝物であったことに気づかせてくれる写真展。14日(金)から16日(日)まで、鯖江市のまなべの館で開かれています。