【北陸新幹線】はぴバス"勝負の2年目" コースや料金を大幅にテコ入れ ガイド研修にも熱入る
新幹線開業から1年となるのを機に、これまでの成果とこれからの課題を探るシリーズ。 二次交通として期待される「はぴバス」を取り上げます。今年は利用が伸び悩んだコースを大幅にテコ入れし、点在する観光地を結ぶ足として定着を目指します。
■ガイド研修の様子
「あれは日本海ですか?」
「あれが日本海。天気が良いといいよ」
2月下旬、地元の観光ガイドから吉崎御坊を案内されていたのは「はぴバス」のガイドたち。新たに「はぴバス」の周遊コースに加わった吉崎御坊に研修に訪れました。
■研修に参加したガイド
「蓮如さんのことが今まであまり詳しく分からなかったけど、分かるようになった」
■研修に参加したガイド
「吉崎御坊って、福井県民でも知らない人が多いと思う。しっかり勉強して魅力を伝えていきたい」
「(Q.覚えることもいっぱい?)いっぱいです…。頑張ります」
研修では、実際にバスを走らせながらガイドの実演も。
■研修中のガイドによる実演
「吉崎御坊は、浄土真宗の中興の祖として知られる蓮如上人が4年ほど滞在し、北陸での布教の拠点とした場所です」
新幹線県内開業に合わせて運行を開始した「はぴバス」。定期便はこれまで福井駅発着のコースと、芦原温泉駅とあわら湯のまち駅を発着する合わせて3つのコースを用意していましたが、乗客が一桁にとどまった日も多かったといいます。
■京福バス 吉住愛さん
「(以前は)福井の食・酒をメインとして、価格も結構高めで設定していたけれど、利用者が少なかったこともあって、今回は新たにリニューアルして金額も安くグッと抑えた」
3月からは吉崎御坊と東尋坊を巡るコースに変更し、価格は以前のコースの3分の1以下となりました。
3月上旬、はぴバスの担当者が訪れたのはあわら温泉の旅館です。
■現場でのやりとり
担当者「はぴバスのチラシを置いていただきたくて。食事もついていないので、お客様は東尋坊で自由にお食事していただけますし、料金もリーズナブルなので、ぜひよろしくお願いします」
旅館の若女将「かしこまりました。お客様にも紹介させていただきます」