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【北陸新幹線】4つの駅の現在地 にぎわう一方で課題も 芦原温泉/福井/越前たけふ/敦賀 県内開業1周年

2025年3月10日 20:39
【北陸新幹線】4つの駅の現在地 にぎわう一方で課題も 芦原温泉/福井/越前たけふ/敦賀 県内開業1周年
敦賀駅前商店街

新幹線開業からまもなく1年。この1年の成果や課題を探るシリーズ、1回目は「4つの駅の現在地」がテーマです。駅周辺には開業効果でにぎわいが生まれた一方、新たな課題も見られます。

3月8日(土)。福井駅に到着した新幹線県内開業1年を記念して運行された団体専用の臨時列車。福井駅に降りた180人の利用客を出迎えました。

■栃木県からの利用客
「さすが幸福度ランキング1位だなと。おもてなしが上手な県ですね」

こちらは福井駅前、ハピリンの南側。駅前南通りの一角では、フリーマーケットが開かれていました。

■福井駅前南通り商店街振興組合 内藤秀信理事
「再開発でみんな工事になっちゃうので、ここで仮店舗で営業している人もいるから、人が来て何もないわというのはなしなので、にぎやかし」

新幹線開業をきっかけに、県都の玄関口で進む再開発。おなじみのランドマークとなったA街区・通称「フクマチブロック」に加えて、B街区では来年3月の開業を目指して複合施設を建設中。駅前南通りでは、北陸初進出のホテルが開業予定で、2029年春に全ての施設が完成する見込みです。

■福井駅前南通り商店街振興組合 内藤秀信理事
「古いビルがなくなって、新しいきれいなビルが建って、県外の人や若い人が結構出てくるので、立ち上がりとしてはいい。ここを目指して県内の人が集まれるような場所を作りたい」

一方、いわゆる「終着駅効果」で、1年を通して大勢の観光客が訪れた敦賀駅。駅前商店街の店舗では、開業前と比べて売り上げが2倍以上に伸びている店舗も複数あるということです。

■敦賀駅前商店街振興組合 河藤正樹理事長
「本当につながったんだなというのと、終着駅効果がよく出ているなと思う」

また「終着駅効果」は新幹線の利用者以外にも…。

■港都つるが観光協会 池田裕太郎事業本部長
「やはり気比神宮にはすごく多くの人がいて、週末は特に多い。新幹線効果で敦賀の名前も出たので、車で中京や関西から来る人も多くて、本当に相乗効果で喜んでいる」

■東京からの観光客
「温泉があるので、ゆっくりしたいおいしいご飯食べたい」

あわら市は、新幹線延伸後の観光客の数が7万2000人余り増加し、特に関東方面からの観光客は10万4500人余りと前の年のおよそ2倍に。

■バスの運転手
「(Q.バス利用する人の数は?)増えています」

これまではマイカーを利用する関西・中京方面の宿泊客が中心でしたが、関東方面から新幹線を利用して訪れる客が増えたことで、駅と旅館を結ぶ送迎バスの需要も増えています。

■美松 前田健吾取締役
「昨年を大幅に超える客が弊社の送迎バスを利用している。やはり新幹線に乗って、たくさんの客があわらに来ているのだと実感している」

新幹線の4つの駅に隣接する商業施設の開業11か月間の利用客数は、芦原温泉駅のアフレアや敦賀市のotta(オッタ)などで去年と比べて利用客が大幅に増えました。また、越前たけふ駅に隣接する道の駅でも、越前市の当初の目標を大幅に上回る58万人が利用。ただ、道の駅の想定を超える人気もあって、別の課題も浮き彫りとなっています。

午前6時。越前たけふ駅の駐車場にはすでにたくさんの車が。週末を中心に、無料駐車場の慢性的な混雑が課題となっていることから、越前市は実態調査に乗り出しています。

■越前市民
「利用目的によって有料と無料と(分けて)、道の駅なら無料とか。そういう風な割引対策ができればいいかな」
■越前市民
「無料化できる間は無料でしてくれた方がいい」

越前たけふ駅周辺の無料駐車場は現在、東西におよそ600台分が用意されていますが、市は今後、駅の北側に新たに100台分の駐車場を設ける計画です。

■越前市地域交通課 木下直子副課長
「今後、皆さまによりスムーズに使っていただきたいし、駐車場のあり方、有料化も含めて検討していきたい」

開業2年目も開業効果の持続に向け、駅周辺のさらなるまちづくりが求められます。

最終更新日:2025年3月10日 20:55
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