敦賀駅の「終着駅効果」が開業半年後も持続 周遊バス乗客7割増 鉄道資料館入館者2倍に
北陸新幹線の福井開業で、当面の終着駅となった敦賀駅周辺では、開業から半年がすぎても「終着駅効果」が持続していることがわかりました。
これは敦賀商工会議所や敦賀市、それに県などでつくる敦賀まちづくり協議会で3日に報告があったものです。
それによりますと、北陸新幹線が敦賀市に延伸した3月16日から半年間の、市内の施設や交通機関の利用客数は軒並み好調を維持しています。
去年の同じ時期との比較で、市内の主な観光地を結ぶ「ぐるっと敦賀周遊バス」は乗客が75パーセント増えたほか、シェアサイクルも利用客が81パーセント増えました。
また観光施設では、金ヶ崎緑地に隣接する「鉄道資料館」の入館者が2倍以上に増えたほか、駅のすぐ近くにある書店「ちえなみき」でも買い物客が76パーセント増えました。
一方、新幹線開業にあわせた、店舗のリノベーションや新築を補助する制度は、昨年度 28件の利用がありましたが、今年度は10月末時点で18件の利用があり、開業後も積極的に活用されているようです。
協議会ではこのほか、「駅の西口に観光バスの乗り場や駐車場が必要」「バスのルートや時刻が分かりにくい」などといった意見が出され、今後も議論を重ねながら賑わいの持続を図ることにしています。