「このパソコンは使えなくなります」ウイルス除去費用名目で80歳代女性が82万円分の電子マネーだまし取られる

青森県内に居住する80歳代の女性がパソコンのウイルス除去費用名目で82万円分の電子マネー利用権をだまし取られる被害にあいました。
弘前警察署によりますと、女性は今月23日に自宅のパソコンでインターネットサイトを閲覧していたところ、突然、パソコンの画面上に
・トロイの木馬というインターネットウイルスに感染しました。
・数分後にこのパソコンは使えなくなります。
・修理を希望する場合は、マイクロソフト社に電話して下さい。
などのメッセージと「+ 82」で始まる電話番号が表示されました。
女性が表示された電話番号に電話したところ、マイクロソフト社員を名乗る男性と「エミー」と名乗る女性が対応し、エミーから
・ウイルス除去費用としてアップルギフトカードを購入してください。
・パソコンに入力画面を表示するので、利用コードを入力して下さい。
などと言われたため、その日のうちにコンビニエンスストアで3万円分のアップルギフトカードを購入し、帰宅後パソコンの入力画面に利用権コードを入力しました。
しかしエミーから
・入力ミスがありました。
・手続き終了後、購入費用は現金書留で返還します。
などと言われ、追加のアップルギフトカードの購入を要求されると、それ以降も入カミスや返還費用の名目で追加のアップルギフトカードやグーグルプレイギフトカードを要求され、複数のコンビニエンスストアで合計79万円分のアップルギフトカードを追加購入し、パソコンの入力画面にそれぞれの利用権コードを入力しました。
エミーとのやりとりを終えた女性が別居する家族に伝えたところ詐欺を指摘され、被害に気付いたということです。
警察はパソコンのウイルス感染に伴う除去費用名目等で、現金等をだまし取る手口の詐欺事件が発生しているとして注意を呼びかけています。