【サイクルツーリズム】自転車をそのまま積んでバス+チャリ旅 風を楽しみ帰りもラクラク 新たな観光需要につながるか 福岡
コロナ禍がきっかけで自転車を利用して観光地をめぐる「サイクルツーリズム」が広がりを見せています。西鉄がバスとサイクリングを組み合わせた新たなツアーを5月に開催するなど、福岡でもその人気が高まっています。
11日、報道関係者にカラフルなバスが公開されました。
■元木寛人フィールドキャスター
「サイクルカーゴというこちらのバス、自転車を分解せずにそのまま積み込むことができます。」
西鉄が5月に開催するのは、その名も「サイクルカーゴで行く“バス&チャリ旅”」です。このツアーの特徴の一つが、サイクリングを楽しめる場所まで自転車をバスで運ぶというものです。
自転車も貸し出されるので手ぶらで参加することができます。
今回は福岡市東区の海の中道海浜公園を出発し、志賀島を巡ります。西鉄は去年4月からサイクルカーゴを運行していますが、志賀島を走るのは初めてです。
バスに揺られることおよそ20分。志賀島の北端にある志賀島ビジターセンターに到着しました。
■元木フィールドキャスター
「行ってきます!」
ここからは、いよいよサイクリングです。およそ5キロのコースをのんびり走ります。
■元木フィールドキャスター
「風がここちよくて、ものすごく気持ちいいです。」
定番の観光地だけではなく自然豊かな環境を楽しめるのもサイクルツーリズムのメリットです。
■西鉄バス 営業企画担当 生田 尚義 係長
「自転車で目的地まで行って、帰りはみんなでわいわいと話しながら帰って来られる。バスであれば実現可能ということで、今回こういうバスを造っています。そういう所を楽しんでもらえれば。」
国や福岡県は新たな観光需要を掘り起こそうと自転車を利用した「サイクルツーリズム」を推進していて、県内外のみならず、海外からの観光客も呼び込もうとしています。
西鉄のサイクルカーゴも、福岡県の補助金を活用して整備されました。
■元木フィールドキャスター
「イチゴの甘い香りがしています。 ツアー当日はここで、イチゴ狩りの体験もできるということです。」
自転車を組み合わせることで、あまり知られてないスポットにも立ち寄れます。
ツアーの最後の目的地は、海の神を祭った志賀海(しかうみ)神社です。同行しているガイドからは地元ならではのうんちくも聞けます。
■志賀海サイクルツーリズム協議会・原口洸季さん
「鹿の角を奉納することになって、今はぎっしり、中は鹿の角です。1万本以上あると言わています。」
■元木フィールドキャスター
「とても気持ちがよくて波の音、涼しい風、癒されるサイクリングでした。」
およそ1時間半、盛りだくさんの旅でした。ツアーの開催は5月の11日(土)と12日(日)です。
自転車を使うことで環境にも優しく、観光地の新たな魅力の発見にもつながる「サイクルツーリズム」。これからの季節にいかがでしょうか。
5月開催されるツアーの受け付けは、12日午前10時から西鉄旅行のHPで始まります。開催日は5月11日と12日の2日間でそれぞれ定員は12人、料金は1人4000円です。
バスだけではなく、列車と自転車を組み合わせた「サイクルトレイン」というサービスもあります。まずは西鉄天神大牟田線です。土日祝日の特急列車が対象で、乗車運賃とは別に、自転車を持ち込む場合は利用料金300円がかかります。
平成筑豊鉄道は4月から、自転車ラックを搭載した車両「黒銀」の運行を始めました。対象は土日祝日の全便で、追加料金は必要ありません。