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【春節】福岡にも外国人観光客が続々 空港でイチゴ食べ比べ 博多駅・キャナルシティも受け入れ態勢 一方で「断るしかない」課題も

2025年1月28日 18:44
【春節】福岡にも外国人観光客が続々 空港でイチゴ食べ比べ 博多駅・キャナルシティも受け入れ態勢 一方で「断るしかない」課題も

中華圏の旧正月、春節の大型連休が28日から始まり、福岡にも多くの観光客が訪れています。受け入れ側はチャンスと捉え、準備を整える一方で課題も見えてきました。

28日、福岡空港国際線では。

■元木寛人アナウンサー
「到着口からは、大きなキャリーケースを持った外国人観光客が続々と訪れています。」

28日から中華圏の旧正月にあたる春節の大型連休がスタートしました。中国では、ことしは過去最多となる延べ90億人が、帰省や旅行で大移動すると予測されています。旅行会社などによりますと、海外の旅行先では日本が最も人気です。

■外国人観光客
「(どこから来た?)中国。すしが食べたい。すしが好きです。」
「リラックスしたい。だけど、きょう午後はアウトレットモールに行って買い物する。」

福岡空港国際線のターミナルに28日から2月3日までの期間限定で登場したのは「あまおう」や「さがほのか」など8種類の九州産のイチゴの試食コーナーです。

■元木アナウンサー
「九州産のイチゴがずらりと並んでいます。」

外国人観光客にPRしようと、九州農政局などが初めて開催しました。観光客に試食してもらい、販路拡大を目指します。

■外国人観光客
「甘くて、ちょっとすっぱい。」
「特別で面白い。いろんなイチゴを食べられて。」

チラシは英語、中国語、韓国語など6つの言語で準備しました。

■九州農政局・緒方和之 局長
「各県でそれぞれの売り込みをしている中、我々としては九州全体でこうしたイチゴがたくさんあるとアピールして認知度を上げていきたい。」

■阿部まみアナウンサー
「春節に合わせた大型連休がきょうから始まり、お土産売り場には多くの外国人観光客の姿があります。」

イチゴを使った商品も注目されています。「イチゴ大福」です。福岡の菓子の老舗、如水庵の博多駅構内にある店舗では、来店客の4割が外国人観光客だといいます。

■外国人観光客
「(何買った?)大福。YouTubeで見てきた。」
「ジューシーで、フルーティーで新鮮だと思う。」

SNSでインフルエンサーが発信したことで人気に火がつき、1個681円ですが、平日は1日に150個ほど「イチゴ大福」が売れるといいます。

■如水庵 博多駅マイング2号店 店長・原資子さん
「春節で外国の方も多くいるので、いつもより100個近く多く用意しています。」

春節の連休中は倍近く売れると想定して、商品を大幅に増やしています。

■原さん
「英語を話せないので、中国語、英語、韓国語で翻訳した文面を使いながら接客しています。」

一方、いまや外国人観光客にとって定番スポットともなっているキャナルシティ博多。この時期は外国人観光客が、普段の1.5倍に増えるということです。

■元木アナウンサー
「春節と書かれたポスターがあります。こちらでは外国人観光客向けの抽選会が行われています。」

旧正月に合わせて始まった外国人観光客向けのキャンペーンでは、1万円以上を購入したレシートとパスポートを提示すると、買い物券などが当たります。

■元木アナウンサー
「何をもらいました?アイマスクとソックスですね。」
■外国人観光客
「はい。とてもいいです。」

かつての、いわゆる「爆買い」は影を潜める中、売り上げアップ、そしてリピーターの獲得につなげたい考えです。

■キャナルシティ博多 広報・福満千夏さん
「より多くのお客様が来ることを期待しています。」

海外からのツアーを受け入れる観光バス会社では、予約が殺到しています。見せてくれたのは、1月の予約表です。

■FLY観光・江維旗(こう いき)さん
「旧正月から、今から忙しい。台湾、香港、中国から人がたくさん来ています。」

外国人ツアー客が日帰り旅行などで利用するこちらの会社では、春節の大型連休は予約でほぼ埋まっていました。ただ、問題もあるといいます。

■江さん
「福岡にドライバーがいないですね。」

バスのドライバー不足です。この会社では春節などの繁忙期を見越して、ことしはバスを10台増やし32台にしました。しかし、ドライバー不足で8割ほどしか稼働できていないのが現状です。

■江さん
「断るしかない。うちはできないと。」

旧正月で多くの外国人観光客が訪れることに期待が高まる一方、課題も浮き彫りになっています。

最終更新日:2025年1月28日 18:44