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【悲鳴】九州電力の電気代が6月から値上がり 前年同月から4割アップ 政府の補助金終了で 福岡

2024年5月23日 19:59
【悲鳴】九州電力の電気代が6月から値上がり 前年同月から4割アップ 政府の補助金終了で 福岡
九州電力でも電気代が値上がり

物価の高騰が続く中、それに追い打ちをかける動きです。6月の使用分からの電気料金が、政府の補助金が終了する影響で大幅に値上がりする見通しです。これからエアコンが欠かせない季節を迎える中、家庭や飲食店からは悲鳴が上がっています。

福岡市博多区の中牟田千尋さんは夫と子ども2人の4人暮らしです。今、頭を悩ませているのが、電気代の高騰です。

■中牟田千尋さん
「去年の同じ月と比べてかなり上がっている。エアコン、暖房をそんなに使っていないので、少し安くなっているのを期待していたが、1万円を切らなかったのでびっくりした。」

4月の電気代は1万670円で、去年4月と比べると5000円以上、値上がりしていました。実は今、電気代の値上がりは毎月のように続いています。

九州電力の電気料金は、平均的な家庭の場合、4月の使用分は前の月に比べて520円アップします。これは、再生可能エネルギーを普及させるために、政府が“負担金”を引き上げたためです。

さらに5月分は、政府が物価高騰対策として続けてきた補助金が縮小されたため、さらに425円アップしました。

そして、6月分の電気料金は、補助金が終了するなどの理由から、前の月より450円値上がりする見通しです。

1年前と比べると、実に43・8%の上昇になります。

中牟田さんは九州電力以外の電力会社と契約していて、今後の見通しは分かりませんが、それでも節電は欠かせません。

■中牟田さん
「設定温度は28度以上。それ以下にすると電気代が上がりそうで。できるだけ使わない電気は消すとか、テレビを消すとか。 これ以上の節電ってどうするんだろうなと。本当に困りますね。」

■中村安里アナウンサー
「6月から電気料金が大幅に上がるということですが、街の人たちはどのように感じているのでしょうか。」

■市民
「かなり厳しいですね。ちょっと我慢して温度を高めに設定したり、タイマーを短めにしたり、工夫が必要かなと思います。」
「上がっています。確実に1000円は上がりました。年金生活だから大変です。」

電気代の値上がりは飲食店も直撃しています。福岡市中央区のしゃぶしゃぶ専門店を訪ねました。

■しゃぶ禅 福岡・石橋修 代表取締役
「(この冷蔵庫に)タレや野菜、夜のディナーの準備をしている。ある程度つけっぱなしの状態でないと、帰りがけに切って帰るかということもできないので。」

この店には13台もの冷蔵庫や冷凍庫がありますが、食材を保管しているため、24時間止めることができません。

また、テーブルにもIH調理器が備えつけられているため、電気の使用量はかなり多いといいます。節電を心がけてはいますが、それも限界だといいます。

■石橋代表
「空調の温度の調整をやるとか、スタッフもバラバラ休憩せずに、まとまって休憩していただけると。空調つけるのも1つだったりとか。」

食材の仕入れ価格高騰のあおりを受け、2年前に料理の値段を上げたばかりで、さらなる値上げは避けたいといいます。

■石橋代表
「つましい努力でどれくらいできるのか。どうしても価格に反映しなくてはいけないのかというのは今からの課題だと思います。すべてが上がってくるという話が多いので、価格を上げずにどこまでできるか。」

あらゆる物の値段が上がる中での電気代の値上がり。私たちの生活をさらに圧迫しそうです。