【密着】マリノアシティ福岡の最終日 毎年の誕生日に観覧車に乗っていた8歳の女の子 思い出が詰まったゴンドラで「最後だけど楽しかった」
福岡市西区の大型商業施設、マリノアシティ福岡が閉館し、24年の歴史に幕を下ろしました。
マリノアシティ福岡の最後の営業日となった18日、館内では家族連れやカップルなど大勢の人たちが最後の買い物を楽しんでいました。
■店員
「閉館まで残りわずかでございます。今までありがとうございました。」
■訪れた人
「44パーセントオフで買いました。まだ回るので、今から掘り出し物を見つけたいと思います。」
「できた頃から来ています。田舎から出てきた両親を連れてきたり、友達を連れてきたり。」
マリノアシティ福岡は、九州初の本格的なアウトレットモールとして、2000年10月に開業しました。
2004年と2007年に増築し、ブランドショップや飲食店などおよそ160店舗が入る、九州最大級のアウトレットモールとして親しまれてきました。
そんな「マリノア」のランドマークが、2000年の開業から稼働している観覧車でした。
■鬼丸ゆりか 記者
「マリノアシティ福岡のシンボルとして親しまれてきた観覧車には、多くの人が列を作っています。」
18日は最大45分待ちとなり、一日でおよそ4000人が観覧車に乗りました。
筑後市から家族で訪れた小学2年生の後藤あんさんは、この日、8歳の誕生日を迎えました。マリノアで一番好きな場所を尋ねました。
■8歳の誕生日・後藤あん さん(小学2年)
「観覧車!海が見えるから。」
1歳の時から毎年、誕生日に家族でマリノアの観覧車に乗ることが恒例だったといいます。
■母・ゆい さん
「おもちゃを選んで、そのあとに観覧車に乗るのがルーティンでした。最後だから乗っておこうと言って。」
観覧車がどうなるかは、現時点で決まっていません。
■後藤さん家族
「てっぺんだー。」
「お誕生日おめでとう!」
「ありがとうございます。」
1周およそ12分。思い出が詰まったゴンドラで、最後のひとときを過ごしました。
■弟・蒼士郎 さん(小学1年)
「あー。観覧車が終わっちゃった。」
■あん さん
「最後だなと思ったけど、楽しかった。」
■母・ゆいさん
「うるっときました。最後なんだと思って。8年もたっているのかと。成長したなと思います。」
閉館時刻の午後8時すぎ、最後の乗客として21番のゴンドラに乗った人が出てきました。
■最後の乗客・中学2年生
「最後、乗って良かったなと思いました。本当にきれいで、すごくいい思い出になりました。」
■従業員
「本日、観覧車の営業終了しました。」
■マリノアシティ福岡・池上英樹 支配人
「本日閉館しますが、マリノアシティ福岡が皆様の思い出の一つになっていれば幸せです。24年間、本当にありがとうございました。」
閉館を惜しむ大勢の人に見守られ、マリノアシティ福岡は24年の歴史に幕を下ろしました。
閉館後は、福岡地所と、「三井アウトレットパーク」などを展開する三井不動産が、新たな商業施設への建て替えを検討しているということです。