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【パリ五輪】“初老ジャパン” 馬術92年ぶりメダル 田中利幸選手に単独取材「馬の魅力にひかれた」 マラソン6位入賞の赤﨑暁選手「ケーキを食べたい」 福岡

2024年8月19日 19:00
【パリ五輪】“初老ジャパン” 馬術92年ぶりメダル 田中利幸選手に単独取材「馬の魅力にひかれた」 マラソン6位入賞の赤﨑暁選手「ケーキを食べたい」 福岡
パリ五輪 銅メダル田中利幸選手に単独取材

パリオリンピックで活躍した福岡ゆかりの選手たちが続々と凱旋しています。「初老ジャパン」の愛称で話題となった馬術の田中利幸選手が19日、FBSの単独取材に応じました。

■阿部まみアナウンサー
「田中選手、銅メダルおめでとうございます。首からかけているのが銅メダルですね。」

■総合馬術団体 銅メダル・田中利幸 選手(39)
「はい。重いです。最初は信じられなかったんですが、だんだん実感が湧いてきて、うれしいですね。」

19日、福岡市東区の乗馬クラブを訪れたのは、総合馬術団体で銅メダルを獲得した田中利幸選手です。

田中選手はこのクラブに中学3年生から所属していて、うれしい報告となりました。

田中選手はパリオリンピックで総合馬術団体に出場し、馬術では92年ぶり、団体としては初めてのメダルを獲得しました。

田中選手はメダルがかかった大事な場面を任されました。当時の心境を振り返ります。

■田中選手
「自分は一番手だったので、チームのためには障害減点ゼロで帰ってこなくてはいけない。そのプレッシャーがものすごくのしかかりました。緊張もあったが、人馬一体となって冷静に楽しめていた。」

乗馬競技で一番大切なのは馬との相性だといいます。「人馬一体」で戦うため、馬とのコミュニケーションが大事だということです。

■田中選手
「馬に乗るだけではなく、ブラッシングをしたりとか、ご褒美に草をあげたりとか。」

競技中に馬が助けてくれることもあるということで、そんな時は、首元を触ってほめてあげるそうです。

■田中選手
「かわいいでしょう。馬の魅力にひかれていきましたね。」

日本代表は平均年齢41.5歳で、自分たちを「初老ジャパン」と呼びます。そんな彼らに、乗馬を習っている人たちも刺激を受けているようです。

■70代(乗馬歴5年)
「乗馬に憧れていて、やっとこの年齢になってできたんですよね。だから(メダル獲得は)うれしかったです。」

■50代(乗馬歴15年以上)
「頑張ったらそれなりの結果が出るんだなと。私もメダルはちょっとあれですが、頑張りたいなと思いました。」

「初老ジャパン」の活躍を受け、乗馬クラブには体験レッスンの問い合わせが急増しているといいます。

■田中選手
「馬術ってマイナーな競技だと思っていますので、こうしてメダルを取れたことによって、こういう、馬とやるんだというのを皆さんに知ってもらえただけでもうれしいです。」

田中選手は次回のロサンゼルスオリンピックも、今回と同じチームで目指したいとしています。

■中村安里アナウンサー
パリ五輪に出場した福岡ゆかりの陸上選手たちが凱旋し、このあとインタビュー取材が始まります。」

19日、陸上男子マラソンの赤﨑暁選手たち3人が、所属会社の九電工で会見を開きました。

堂々たる走りを見せた赤﨑選手は、初出場のオリンピックで自己ベストを更新し、6位入賞を果たしました。

■男子マラソン 6位入賞・赤﨑暁選手(26)
「今回は緊張することなくワクワクの気持ちが強い中で、 自分なりにしっかりまとめることができたし、楽しいレースができたと思っています。」

福岡に練習拠点を置いている赤﨑選手に「福岡に戻ってきてやりたいこと」を尋ねました。

■赤﨑選手
「休みたいです。頑張ってきたのでおいしいものを食べたり。ご飯系ならオムライス、甘い物ならケーキを食べようと思っています。」

赤﨑選手はオリンピックでの経験を自信に変えて「ゆくゆくは日本記録を目指していきたい」と意気込みを語りました。