「地元志向」「待遇重視」福岡大学で大規模な就活イベント 初任給4万5000円アップの地元銀行も
就職活動が本格化する時期を前に、来年春の就職を希望する学生に向けた就活イベントが福岡大学で始まりました。“売り手市場”と言われる中、学生たちから“働く場所”や“待遇面”を重視する声が聞かれました。
■吉村史織アナウンサー
「大学3年生を中心に、およそ2000人の学生が集まっているということで、みなさん真剣なまなざしで熱心に担当者の話に耳を傾けています。」
31日までの2日間、企業の事業内容などを紹介する合同の説明会が開かれます。参加企業は、県外も含め、およそ330社です。
■法学部3年
「自分の好きなことを仕事にできればなと思っています。」
大学の担当者によりますと、最近の就職活動の特徴は、“地元志向”です。
■福岡大学 キャリアセンター・志渡澤 登 事務部長
「3分の1ぐらいの学生が、福岡に本社を置いている企業で就職しています。本社が関東でも、働くところは福岡という企業も増えているので、地元志向は強いと思っています。」
また、待遇面を重視する傾向も強くなっているといいます。
■商学部3年
「休みは一番重視しています。」
■商学部3年
「(福利厚生)制度を見て、この企業はいい企業かなという判断の材料にしています。」
新型コロナの5類引き下げに伴う経済の活性化や人手不足で、“売り手市場”と言われています。
こうした中、福岡銀行は来年春に入行する新卒者の初任給を、4万5000円引き上げると発表しました。
■福岡銀行人事部・馬場健斗さん
「多様な人材が欲しいというところでいくと、東京や関西に行った学生も、Uターンで福岡に戻ってくる一つのきっかけになってくれればいいなというところはあります。」
多様化する学生の価値観や社会情勢に合わせ、企業側も動いています。